表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
レベルの概念があるのは僕だけなので、最強無敵の英雄になってみる  作者: アカバコウヨウ
空と英雄の章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

603/612

第六百三話 空は竜と戦ってみる②

「拳技 《破砕》!」


 と、空が全力の攻撃を繰り出した。

 その直後。


 空はとんでもないミスをしたことに、気がついてしまう。


 空は視界の端に捉えてしまったのだ。

 槍の様に鋭い骸骨竜の尻尾。

 それが、空の腹部目がけて迫って来るのを。


 要するにカウンターだ。

 骸骨竜は空の攻撃を全て読み切り、空へと致命傷を与える気に違いない。

 そして、空はそれにまんまとかかってしまったというわけだ。


(っ――まずい、もう避けられない!)


 それでも直撃だけは避けなければならない。

 と、空は全力で身をよじる。


「ぐっ」


 感じたのは脇腹の肉を抉り取るような感覚。

 骸骨竜の尻尾によるものだ。


 直撃しなかっただけ、まだいい。

 しかし、空の身体は痛みによってわずかに硬直してしまう。

 瞬間――。


「――っ!?」


 再び感じたのは、視界が明滅するほどの凄まじい衝撃。

 骸骨竜の腕による薙ぎ払いが、空の頭部に直撃したのだ。


 …………。

 ………………。

 ……………………。


 時間にして、僅か数秒にも満たないに違いない意識の喪失。

 その後に空は目を開く。


 最初に見えて来たのは、やや離れた位置に居る骸骨竜。

 空は先の一撃で、吹っ飛ばされたに違いない。


(痛っ……結構、効いたなこれ)


 と、空はそんな事を考えながら、なんとか立ち上がる。

 そして、骸骨竜を見ながら言う。


「今回も相打ち……って、ところですかね?」


 直後。

 聞こえて来たのは、骸骨竜の悲鳴のような咆哮だった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ