第六百話 空と竜のデメリット
「中々のダメージを受けたのは、僕だけじゃない」
と、空の視線の先。
空と同じく爆風で吹っ飛ばされたに違いない骸骨竜。
奴は半ば瓦礫に埋もれている。
そして、瓦礫の隙間から見え隠れする骸骨竜の羽や腕部。
そこには無数の傷が見て取れる。
(骸骨竜の身体能力はかなり高いけど、当たれば攻撃は充分に通る。それにさっきわかったことだけど……)
この骸骨竜は身体能力向上に伴い、デメリットを抱えているに違いない。
そう考えた理由は簡単だ。
(能力を無効化される気配が、一行にない――さっき、相打ちになる寸前すら使わなかったのは、いくら何でも不自然だ)
あの時。
空の能力を無効化していれば、空にだけダメージを与える絶好のチャンスだった。
空をこれだけ危険視しているのだから、この骸骨竜がそれをしないわけがない。
(となると、考えられる理由は一つ。使わないんじゃなくて、使えない)
すなわち、骸骨竜の抱えるデメリット。
それは――。
(こいつは無効化能力を失っている)
物語も終盤。
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