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第六話 空と狐娘と質問と

「むしゃむしゃ……っ」


「…………」


「もぐもぐ……っ」


「…………」


 と、先ほどからシャーリィが食事をするとこ眺めること数分。

 彼女は食事前、食事をとることをかなり渋っていた。

 けれど。


(この様子だと、喜んでくれているみたいだな。シャーリィの分も注文してよかった)


 多めにお金をくれた受付のお姉さんには感謝である。

 と、空がそんなことを考えていると。


「んぐっ……ぷはっ! クー、今回でレベルはあがったのか?」


 シャーリィである。

 彼女は口の周りを拭きながら、続けて言ってくる。


「クーはすごい頑張ってる! だから、そろそろレベルが上がってもいい頃だ!」


「後で言おうと思ってたんだけど――」


「上がったんだな!」


 と、尻尾をふりふり身を乗り出してくるシャーリィ。

 空はそんな彼女に対し、冒険者カードを見せながら言う。


「おかげさまでレベル2になれました。ありがとうございます」


「クー! また敬語だ!」


「いや、お礼の時くらいいいんじゃないかな……ところで」


 さて、敬語云々はともかく。

 空はシャーリィに聞いておきたいことがあるのだ。

 それは。


「知っての通り、僕はレベルという概念がない国から旅してきた。だから、レベルアップで具体的にどれくらい強くなるのか聞きたいんだけど」


 レベルなし――いわゆる非冒険者と、レベル1の強さの差は日本の学校で生活している間に、なんとなく把握できた。


まず『攻撃する』という意思を持った行動の破壊力があがった。

 これは例えば『スチール缶をなんとなく潰す』と、『スチール缶を破壊したいから潰す』と認識するかの違いだ。


 前者を実行するのはかなり難易度が高かった――というか無理だった。

 けれど、後者の認識で同じ行動をすると、簡単にペチャンコにすることができたのだ。


 他にも、転んだ時に怪我をしなかった。

 ボールが頭にぶつかっても痛くなかった……などなどがある。


 では、レベル2は?

 レベル2はどれほど強くなるのか。


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