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レベルの概念があるのは僕だけなので、最強無敵の英雄になってみる  作者: アカバコウヨウ
空と英雄の章

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第五百九十七話 空と竜

「勝ちなさいよね、ヒーロー」


 そんな胡桃を見送ってから数秒。

 空は先ほどまで居た場所から、骸骨竜の前へと姿を現す。


「改めてみると、こっちの世界には相応しくない姿だな」


 骸骨竜。

 その姿は物語に出てくるようなドラゴンそのものだ。


 巨大な羽。

 胴体を支える両足。

 そして、やや小ぶりな前腕。


 まさに異世界――物語から飛び出してきたような存在。


 しかも、目の前に居るのはただの竜ではない。

 全身が骨という、物語上でもあまり見かけない姿。


「相応しくないと言えばもう一つ……」


 これは空が言うべきことでは、ないのかもしれない。

 けれど、空は剣を作り出し、それを骸骨竜へと向けながら言う。


「あなたはこの世界に存在していい強さじゃない」


 その直後。

 空の視界が激しく明滅する。

 何が起きたのか……簡単だ。


 これは胡桃を助けた際と、同じ現象。

 すなわち、骸骨竜がその口から強力な炎を吐き出そうとしているのだ。

 それならば、対象方も一つ。


「魔眼……僕に力を!」


 同時、世界の時がゆっくりに感じ始める。

 それでもなお、骸骨竜の動きはゆっくりにならない。

 奴の元々の身体能力が高すぎるのだ……しかし。


(行動を目視できるレベルには、動きが遅くなっている) 


 空は地面を蹴りつけ、骸骨竜が吐き出した炎を回避。

 そのままの勢いで、奴の背後へと回り込む。

 すると――。


 突如、空の視界を覆ったのは巨大な白い壁。

 骸骨竜の尻尾だ――奴が背後の空へと攻撃を仕掛けて来たのだ。


「っ!」


 空は胴体を地面に着くほどまで逸らすことにより、なんとかそれを躱す。

 そして、起き上がる勢いを利用し。


「剣技 《一閃》」


 骸骨竜の背中。

 そこへ渾身の一撃を叩き込むのだった。


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