表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
レベルの概念があるのは僕だけなので、最強無敵の英雄になってみる  作者: アカバコウヨウ
空と英雄の章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

550/612

第五百五十話 空は二連敗してみた③

「思いつく方法は一つ……か」


「なによ? あの怪人の対策があるなら教えなさいよね!」


 と、言ってくるのは胡桃だ。

 空はそんな彼女へと言う。


「いや、対策っていうか……」


「なに言い渋ってるのよ! 早く言いなさいよ!」


「ごめん……今思いついた方法は、本当に成功する確証がないんだ。だから、これからあの怪人に対する作戦――対策を立てるにしても、僕の思い付きをその作戦に入れたくない」


 正直。

 空が思いついた作戦は、成功さえすれば間違いなく怪人を倒せる。

 けれど、同時に成功する可能性も未知数なのだ。


(そんな確証のないもの前提……あるいは、そんなものを組み込んだ作戦を立てるのはよくない)


 なぜならば。

 それが失敗した時に、作戦そのものがおじゃんになるからだ。


「だからなんていうのかな。僕の思い付きの方は、別の作戦を立てた上での保険――そんな感じに思って欲しいんだよね」


「はぁ? なによそれ!」


 と、言ってくる胡桃。

 彼女はずずっと身を寄せてくると、そのまま空へと言ってくる。


「だったら、事前に練習すればいいじゃない! 出来るかどうか確かめたら、確証が持てるようになるわ!」


「それが無理なんだ」


「無理って、なんでよ?」


「僕の思い付きの作戦は、まず成功確率が少ない。その上、仮に成功したとしたら、この世界の在り方を大分変えてしまう作戦なんだ……しかも、そう易々と元に戻せるような変化でもない」


 例えるならば、副作用が強い特効薬。

 しかも、その副作用がどこまで出るか未知数なのだ。


 そんなリスクがあるもの。

 そう易々と練習できるわけがない。


「だからやるなら、ぶっつけ本番ってこと?」


 と、そんな胡桃の言う通りだ。

 もっとも、それまでの間に出来る限りの準備はするが。

 空はそんな事を考えながら、胡桃へと言うのだった。


「時々留守にするかもしれないけど、あんまり心配しないでね」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ