表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
レベルの概念があるのは僕だけなので、最強無敵の英雄になってみる  作者: アカバコウヨウ
少女と英雄の章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

54/612

第五十四話 空と初めてのダンジョン⑤

 突如空を襲ったのは、平衡感覚を完全に失うほど大きな揺れ。

 そして、床が崩れる大きな音と浮遊感。


「っ……」


 空は気がつくと、仰向けに倒れ天井を見上げていた。

 その天井には大穴が空いており、その先には先ほどまで居た階層の天井が見える。


(かなり遠くに見えるな。となると、大分落とされたか……いや、なにかおかしくないか)


 空は大穴の先に見える天井を見ながら考える。


 このダンジョンは全二階層で構成されている。

 そうである以上、空が居るのは二階に違いないのだが。


(穴の向こうに……もう一つ穴が見える?)


 つまり、空の眼は現在、三つの天井をとらえているのだ。

 空が落ちてきた第一階層の天井。続いて第二階層の天井……最後に、現在居るフロアの天井。


(床が抜けて、僕は二階層分落下したのか? だとしたらここは第三――)


 と、ここで空はシャーリィの声が聞こえないことに気が付く。

 彼はすぐさま立ち上がり、周囲を探す。


「シャーリィ! どこだ、シャーリィ!」


 しかし、返事はない。

 それでも空がシャーリィの名を呼び続け、周囲を探すと。


「シャーリィ!」


 シャーリィが居た。

 大きな岩に片足を挟まれ、意識を失っているシャーリィが。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ