第四百九十九話 空は胡桃と一緒に暴れてみる
「言われなくても……今度こそ、あんたのサポートしてあげるんだから!」
と、聞こえてくる胡桃の声。
それと同時、空達の周囲に降りてくる百体以上の怪人。
そして、戦いはすぐに始まった。
様々な姿形の怪人たちは、空達へと攻撃を仕掛けて来たのだ。
ある者は遠距離攻撃を。
またあるものは近距離攻撃を。
けれど。
(こっちが初手に取るべき行動は、決まりきってる!)
と、空はそんな事を考える。
その後、彼は胡桃へと言う。
「防御、お願い!」
「了解! 相手の攻撃止めたら、すぐに解除するわ! そうしたら任せたんだからね!」
直後、空達の周囲で不自然に止まる怪人たちの攻撃。
胡桃が異能を使って、その攻撃を止めたのだ。
さすがは勇者の力が分け与えられているだけある。
胡桃の防御は鉄壁。
このまま盾を展開し続ければ、永遠に安全に違いない。
しかし、そういうわけにもいかない。
そして、それは胡桃も分かっているに違いない。
「空、今!」
と、聞こえてくる胡桃の声。
直後、空達の周囲から不可視の盾が消え去り、怪人たちがバランスを崩すのだった。




