表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
レベルの概念があるのは僕だけなので、最強無敵の英雄になってみる  作者: アカバコウヨウ
空と英雄の章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

453/612

第四百五十三話 空は勇者の力を全て使ってみる

「生贄にされた人のためにも、ヒュドラに全力をぶつけたい。だからリーシャ、僕に力を貸して」


「言われるまでもありません」


 と、言ってくるのはリーシャ。

 彼女は空へと続けてくる。


「わたしはクウ様のものです……クウ様がなすべきことの為に、わたしの全てを使ってください」


 そんなリーシャの言葉と同時。

 空の中に凄まじい力が流れ込んで来る。

 リーシャがブーストの力を、意図的に強めたに違いない。


(この状態で聖天魔法を使ったら、僕は確実に動きが鈍る)


 それほどに聖天魔法の反動は大きいのだ。

 だがしかし、ヒュドラに犠牲を出させるよりは、そちらの方がましだ。


 ヒュドラは確実に魔王軍の切り札。

 さらに生贄の存在が分かった以上、ヒュドラに犠牲を出させるわけにはいかない。

 犠牲を出させてしまえば、生贄になった人が余計に可哀想だから。


(一撃で倒す……ヒュドラの動きが鈍い今のうちに!)


 空はリーシャを抱いたまま、右手をヒュドラへと翳す。

 そして、右手にかつてないほどの魔力を込める。


「っ!」


 異変はすぐに訪れた。

 まず、右腕全体が不自然な白い光に包まれたのだ。

 その光に触れている個所の皮膚が、ボロボロと剥がれていく。


(さすがに負荷が強すぎる……か、それでも!)


 今は退いてはならない時だ。

 空はさらに右手に魔力を込める。

 

 次第に強まる白い光。

 次第に強まる腕の痛み。

 それらが限界に達したその時――。


「聖天魔法 《アルトリウス》!」


 空は自分に放てる最強の魔法の名を叫ぶのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ