表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
レベルの概念があるのは僕だけなので、最強無敵の英雄になってみる  作者: アカバコウヨウ
空と英雄の章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

445/612

第四百四十五話 空はどんどん倒してみる

 時はあれから数分。

 現在――。


「これで十二体……リーシャ、大丈夫?」


「わたしは大丈夫です!」


 と、空にきゅっと抱き着きながら、言ってくるのはリーシャだ。

 彼女は空へと続けて言ってくる。


「クウ様が全ての魔物を一撃で倒しているおかげで、負担は全然感じていません……それより、クウ様は大丈夫ですか? 常に全力で戦っているように見えますので」


「僕は全然大丈夫だよ、まだまだ余力があるしね」


 それに、空はまったく全力を出していない。

 リーシャによるブーストのおかげで、全力を出す必要がないのだ。


 イメージ二割くらいの力で、強力な魔物を一撃で倒せている。

 触れるだけで勇者を強化するリーシャ――その力は凄まじい。

 と、空がそんなことを考えたその時。


「クウ様! 大量のゴブリンです!」


 聞こえてくるリーシャの声。

 彼女は空へと続けて言ってくる。


「次々に沸いてきます! このままでは、取り囲まれてしまいます!」


「多分、周囲の小岩に隠れていたんだろうね。僕達が強力な魔物と戦って、疲弊したところで倒そうとして」


「そんな……ずるいです。それに仲間がやられるのを、黙って見ているなんて」


 そうこうしている間にも、ゴブリン達はすっかり空達を取り囲んで来る。

 そして、奴らは徐々にその距離を詰めてくる。


 このままゴブリンに一斉に攻撃されれば、やられはしないが長期戦は必須だ。

 なんせ、ゴブリンは未だに増え続けているのだから。


(リーシャの消耗はなるべく避けたい。リーシャの体力が切れれば、当然僕の戦闘能力も落ちる)


 もしそうなってしまえば、助けられる兵士の数に直結する事態になってしまう。

 であるならば。


「リーシャ、ちょっと揺れるけど我慢してね」


「クウ様? それはいったい――」


 と、そんなリーシャの声。

 空は彼女の声を最後まで聞く前に、腕を大きく振りかぶるのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ