表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
レベルの概念があるのは僕だけなので、最強無敵の英雄になってみる  作者: アカバコウヨウ
空と英雄の章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

428/612

第四百二十八話 空はせがまれてみる

 時はバルコニー事件から数十分後。

 場所は変わらずバルコニー。


 ただし、今では空と胡桃以外の面子も集まっている。

 さらにさらに、夜空には次々に花火が打ち上げられている。


 だが、もはや誰もそれを見ていない

なぜならばバルコニーは現在、それどころではない大騒ぎ状態だからだ。


「シャーリィもやる! シャーリィもクルミがやったのやりたい!」


「だ、だめです! シャーリィ様! あれはそういう軽はずみな感じで、してはいけないものなんです!」


 と、聞こえてくるのはシャーリィとリーシャの声。

 リーシャはそんな彼女へと言う。


「それにわたしは、まだシャーリィ様と敵対したくありません!」


「? クルミは敵になったのか?」


「クルミ様は協定を破って、魔道に堕ちてしまいました……救うのはもう不可能かと」


「ちょっと、あんた! 変なこと言わないでよね!」


 と、聞こえてくる胡桃の声。

 彼女は頬を膨らませ、リーシャへと言う。


「魔道ってなによ! だいたい、あたしはそんな協定結んでないんだから! 早い者勝ちってやつよ!」


「違います! 恋愛は友情です! 同じ人を好きになった女の子同士は、まず友情を確かめ合わないとダメなんです! 暗黙の了解です!」


「あんた……それって『Aくんのこと好きだから、応援してくれるよね』っていう、女子特有の牽制のこと言ってる?」


「?」


 と、ひょこりと首を傾げるリーシャ。

 きっと彼女は胡桃がいったことを、いまいちわかっていないに違いない。

 と、空がそんなことを考えていると。


 くいくい。

 くいくいくい。


 ひかれる空の袖。

 空はポケーっとしていた視線と意識をそちらに向ける。

 するとそこに居たのは。


「クー、モテモテだ!」


 そんな事を言ってくる、シャーリィだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ