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レベルの概念があるのは僕だけなので、最強無敵の英雄になってみる  作者: アカバコウヨウ
空と英雄の章

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第四百二十話 空と勝負の内容

「それで勝負の内容ですが、何で勝負をしますか?」


 と、胸元で手を握りしめているリーシャ。

 胡桃はそんな彼女へと言う。


「そうね……じゃあ模擬戦で」


「模擬戦、ですか? えと、誰と誰が模擬戦をするんですか?」


「そんなの、あんたとあたしに決まってるんだからね!」


「…………」


 かちりとフリーズするリーシャ。

 しかし、彼女がこうなるのも無理はない。

 なぜならば。


(胡桃……せこい。胡桃とリーシャが模擬戦なんてしたら、胡桃が圧勝するに決まってるよね)


 リーシャの戦闘能力はほとんどない。

 ゲームで言うのならば、彼女はフルサポートだ。

 それがアタッカーと一対一で戦うなど、論外もいいところ。


 そして、その事はリーシャも思ったに違いない。

 彼女は胡桃へと言う。


「ず、ずるいです! クルミ様は卑怯です!」


「そんなことないんだから! 絶対に負けられない勝負に、ずるいも卑怯もないの!」


「う、うぅ……だ、だったら、わたしからも提案です!」


「なによ?」


「どれだけ回復魔法を覚えているか――その数で勝負してください!」


「は、はぁ!? そんな勝負、あたしが負けるに決まってるじゃない!」


「クルミ様のルールで一戦。わたしのルールで一戦……これでフェアです!」


「た、たしかにそうね」


 いや、たしかにではない。

 と、空は思わずつっこみをいれる。


 そのルールで計二回戦したら、どう考えても時間の無駄だ。

 一戦目は胡桃の勝ち。二戦目はリーシャの勝ち。

 勝負がつかないのは目に見えている。


(どうせその後も、次はどうやって勝負をつけるだの、めんどうなことが始まりそうだし……ここは)


「僕から提案があるんだけど」


 どうせ二人を止められないなら、早々に終わる方向に仕向けた方がいい。

 空はそんなことを考えながら、二人へと言うのだった。


「せっかくお祭りに来てるんだから、お祭りの出し物で勝負すればいいんじゃないかな?」


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