表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
レベルの概念があるのは僕だけなので、最強無敵の英雄になってみる  作者: アカバコウヨウ
空と英雄の章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

409/612

第四百九話 空とリーシャの現魔王②

「それで、不審な点っていうのは?」


「不審な点というか、少し気になる点なのですが」


 と、おずおずした様子のリーシャ。

 彼女は空へと続けて言ってくる。


「実はアルハザード様のジョブが、十年前からおかしいんです」


「そういえば、アルハザードさんのジョブって……」


「はい。しっかりと表示されないという報告が上がっています」


「十年前よりさらに前は、ちゃんと表示されたっていう記録はあるの?」


 空の質問に対し、リーシャは無言で頷く。

 きっと彼女は、その答えに確信があるに違いない。


 たしかに、状況だけ見ればアルハザードが現魔王でもおかしくはない。

 本人が魔王であることに気がついていないというならば、英雄としての側面を未だ持っていることも納得がいく。


(人助けしながら、人を滅ぼそうとしている可能性があるのか)


 けれど、空はやはりアルハザードが現魔王だとは信じたくなかった。

 彼女は空とシャーリィの恩人なのだから。

 そしてなにより。


(ソフィアは力を求めた人間に、強引に魔王の力を奪われたって言ってた)


 ソフィアだって、魔王の力は奪われたくなかったはず。

 であるなら、魔王の力を強引に奪う危険性は相手に伝えたに違いないのだ。


 ようするに、空が信じたくないのは――。

 アルハザードがそんな危険を冒してまで、力を求める人物だということ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ