第三百七十六話 空は狐のお宿に向かってみる
「クー! もう買い物はないか!?」
と、尻尾をぶんぶん言ってくるシャーリィ。
空はそんな彼女へと言う。
「うん。喜んでもらえるかわからないけど、いろいろ買えたしね。あとは日本から持ってきてるお土産で足りるかな」
「クーの世界のお土産!」
ぴょこんっと尻尾を立たせるシャーリィ。
彼女はそんな尻尾を、ぶんぶん振りながら言ってくる。
「ポテトチップス食べたい! シャーリィあれが好きだ!」
「大丈夫。そう言うと思って、ポテトチップスはたくさん持ってきているんだよね」
それこそ、本当に沢山持ってきた。
なんせ、《道具箱》の中に大量収納してあるのだから。
狐娘族が何人居るかは知らないが、シャーリィ曰くそこまでの人数ではないようだ。
であるならば、きっと手持ちのポテトチップスで足りるに違いない。
(でも、シャーリィがポテトチップス好きなのって、やっぱり狐だからなのかな。狐って、油揚げとか、油っぽいの好きそうなイメージあるし)
と、空はそこでとあることに気が付く。
空はシャーリィにかんすることで、割と重大なことを聞き忘れていたのだ。
故に、空は彼女へと言う。
「そういえばさ、シャーリィの妹ってどういう子なの?」
「シャーリィの妹か?」
「うん、事前に知っておいた方が、困らせることもないだろうし」
「それなら大丈夫だ!」
と、言ってくるシャーリィ。
彼女は狐耳をピコピコ言ってくるのだった。
「シャーリィの妹は、シャーリィをちっちゃくした感じだ!」
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