表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
レベルの概念があるのは僕だけなので、最強無敵の英雄になってみる  作者: アカバコウヨウ
怪人と英雄の章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

368/612

第三百六十八話 空は交渉してみる

 時はノインのお見舞いから数日後。

 場所はヒーロー協会のとある一室。


 現在、空はまたも協会に呼び出しをくらっていた。

 しかし、以前と違って、今回は呼ばれた理由が明白なため、気が楽だ。

 というのも。


「兄さん! 表彰ですよ、表彰! これはすごいことですよ、わかっていますか?」


 と、言ってくるのは時雨である。

 彼女は空の隣に座りながら、空へと言葉を続けてくる。


「でもさすがは兄さんです、わたしは以前から兄さんの可能性をよく理解していました……とても嬉しいです」


「褒めてくれるのは嬉しいんだけどさ、わざわざついて来なくてもよかったのに」


「兄さん……なんですか? また、わたしが居ると都合悪いことでもする気ですか?」


「うっ……」


 時雨は妙なところで勘がいいから困る。

 しかし、空がしようとしていることは、正直たいして悪いことではない。


(非合法ヒーロー活動と比べたら、大半のことはたいしたことじゃないよね)


 けれど、現状そんなことをそのまま口に出すわけにはいかない。

 故に、空は時雨へと言う。


「いや、ほら……時雨って忙しいから、僕について来なくてもよかったのにって意味だよ! 今回呼ばれたのは、チームの代表者一名――そういう意味で僕なんだから」


「わたしは兄さんの保護者です。こういう重要な場所には、同伴する気味があります」


「…………」


 どうやら、時雨は空のお母さんになったようだ。

 と、空がそんなことを考えたその時。


「待たせたね……おや、エンジェル――時雨くんも一緒か」


 やってきたのは初老の男性である。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ