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レベルの概念があるのは僕だけなので、最強無敵の英雄になってみる  作者: アカバコウヨウ
怪人と英雄の章

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第三百六十七話 空と胡桃はノインについて考えてみる

 時はあれから数十分後。

 場所は同じく病室。


「あーもう、時間を無駄にしたじゃない! 最初から言いなさいよね!」


 と、言ってくるのは胡桃である。

 彼女は空へと続けて言ってくる。


「でもまぁ、あたしはわかってたんだから! あんたはそういう奴じゃないって!」


「…………」


「唯花のために、唯花を奴隷にする……さすがは空なんだから!」


「…………」


 女性は怖い。

 空は今日、そんなことを改めて感じたのだった。

 などと、空が考えていると。


「でも、どうやって唯花を奴隷にするの? 毎日お見舞いに来るだけじゃ温いわよね?」


 と、言ってくる胡桃。

 彼女は何故か、空よりも異世界行きの条件を理解している。

 なので、彼女が温いと感じるのならば、きっとそうに違いない。


「あ、そうだ」


 と、再び胡桃。

 彼女は空と唯花を交互に見たのち、唯花へと言う。


「唯花もあたし達の学校に来ればいいじゃない!」


「私が……姉さんの学校に?」


「そうすれば、毎日空とも会えるし、きっと異世界に行けるようになるんだから!」


「でも……私は怪人。ヒーローの学校に通う資格なんて――」


「唯花! バカなこと言わないでよね!」


「……バカなこと?」


「あんたは人間! それも、あたしを遥かに越える才能を持った、将来超有望な人間! 絶対にヒーロー養成学校に入れるんだから!」


 ノインが人間か、そうではないか論外だとして。

 胡桃の言う通りだ。


(ノインはかなり強い。怪人化を差し引いても、あの異能は凄まじかった)


 あれならば、きっとヒーロー養成学校は喜んでノインを受け入れてくれる。

 それどころか、プロヒーロー達も率先して彼女をスカウトしたがるに違いない。


 けれど、事がそう簡単に進むとは思えない。

 仮にノインが退院できたとしても、つい最近まで敵だった事実は変わらない。


 ヒーロー協会としては、彼女を監視、もしくは拘束しておきたいに違いない。

 少なくとも、彼女の洗脳が解けていると完全に証明されるまでは。


(《断空》のことなんて、言っても信じないだろうし……となれば、僕がしなといけないことは決まってるよね)


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