表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
レベルの概念があるのは僕だけなので、最強無敵の英雄になってみる  作者: アカバコウヨウ
怪人と英雄の章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

354/612

第三百五十四話 空はノインを倒してみた②

「いや、本当だって! あれ! ノインの鎧が!」


 空が指さした先、そこではノインに異変が起きていた。

 なんと、彼女の鎧が徐々に消えていっているのだ。

 厳密には――。


(鎧がノインの胸の中央あたりに、吸い込まれてく?)


 空はあの黒い鎧を見た際、どこか生物的だと思った。

 やはりその直感は正しかったに違いない。


(なるほど、いつでも怪人の力を引き出せる生体パーツって感じなのかな。なんにせよ、いいものじゃないのは確かだ)


 きっとあれのせいで、ノインは過剰に生命力を奪われているに違いないのだから。


 さて、ノインの身体に徐々に取り込まれ、消えていく黒い鎧。

 その下から現れたのは。


 胡桃そっくりの少女だった。

 違うところと言えば、髪型がショートポニーテールなところくらいだ。

 あと特筆するべきところは。


 全裸だ。


「よかった……本当によかった」


 こうして鎧の下も確認した限り、ノインに怪我がないのが改めてわかる。

 事前に《断空》の効果は確かめてはいた。

 しかし、それでも心配するのが人の心という――。


「この変態!」


 聞こえてくる胡桃の声。

 同時、ガクガクと揺れる空の視界。


 簡単だ。

 胡桃が空の襟首掴んだまま、凄まじい力で揺さぶっているのだ。

 そんな彼女はそんな行動を続けたまま、空へと続けて言ってくる。


「人の妹の裸みて『よかった(泣)』ってなによ! どういうつもりよ! そんなに涙ぐむほど嬉しいの!? 唯花の裸で喜ぶなら、あたしの裸みても喜びなさいよ!」


「く、胡桃?」


「何!? やっぱり妹がいいの!? これだから男は嫌なのよ! このシスコン! 変態! 鈍感男! 空のバカ!」


 ガクガク。

 ガクガクガク。

 ガクガクガクガク。


「うっ……ちょ、おぇ」


 この日。

 空は勇者ブーストされた胡桃のガクガクのせいで、グロッキー状態になるのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ