第三百三十五話 空と怪人島攻略③
「拳技 《穿》!」
と、空は真下の地面へ向け、技能を放つ。
すると。
ボコ。
ボコボコボコ。
突如、空達の周囲の地面が盛り上がり始める。
次の瞬間。
「俺達の存在によく気が付いたな!」
「だがこれで終わりだ!」
「避けられるものなら、避けてみるがいい!」
と、口々現れたのは巨大なモグラ。
すなわち、三体の怪人である。
奴らは空達を三方向から囲んでおり、鋭い爪をこちらに振り下ろそうとしている。
胡桃はすぐさま《イージス》を張ろうとしているようだが。
「胡桃、ここは僕がやる。そのためにわざと油断しているふりして、ここまでおびき寄せんたんだ」
言って、空は魔眼 《王の左目》を発動。
続いて。
「剣技 《七閃》!」
即座にモグラ怪人三体を、同時に斬り倒す。
そして、空は魔眼を解除しつつ、胡桃達へと言うのだった。
「他にも怪人が集まってきてる。気を抜かないで!」
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