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レベルの概念があるのは僕だけなので、最強無敵の英雄になってみる  作者: アカバコウヨウ
怪人と英雄の章

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第三百三十二話 空と怪人島への上陸②

『それにあたってなんだけど、役割をはっきりさせておきたいんだ』


 それから、空が説明した各自の役割。

 それはこんな感じである。


 空――索敵担当。

 氷菓――索敵に引っかかった敵へと攻撃。

 胡桃――有事の際の防衛担当。

 時雨――有事の際の攻撃担当。


「おまえが索敵? どう考えても、私の方がいいと思うのだけれど……っていうかおまえ、索敵能力なんてあったかしらぁ?」


 もっともな質問をしてくる氷菓。

 空はそんな彼女へと言う。


「索敵能力は問題ないです。それに、僕が指示した位置に正確に極大威力の攻撃を出せるのは、この中では氷菓さんだけです」


「な、なによおまえ。そんなに褒めても嬉しくもなんともないわぁ」


「ちょっと待ちなさいよね!」


 と、氷菓に続くのは、異議申し立てといった様子の胡桃。

 彼女はぷくっと頬を膨らませ、空へと言ってくる。


「あたしも遠距離攻撃できるんだから! それにあたしも勇者の力で強くなってるから、一色先輩くらいの攻撃力は――」


「それでも、胡桃の異能は防御の方が得意だよね?」


「うっ」


「それに、一色先輩は障害物の向こうに居る怪人にも攻撃できる。一方、胡桃は直線にしか攻撃できないから、攻撃のバリエーション下がるでしょ?」


「うぅ……で、でも!」


「うん。でも、胡桃は氷菓さんより頑丈かつ、便利な盾があるよね? 氷菓さんと違って、胡桃の盾はこっちの視界を遮らないし」


「く、空……えへ♪」


 と、途端に空に抱き着いて来る胡桃。

 やはり彼女が考えていることはよくわからない。


「それで、同じく攻撃のバリエーションが効くわたしは有事の際の反撃ですか」


 と、言ってくるのは時雨である。

 空はそんな彼女へと言う。


「そう。時雨の異能なら、どんな敵にも対応できるでしょ?」


「なるほど、了解しました。でも、わたしでも対応できない怪人が出た時は?」


「その時は僕が倒す」


「はぁ……りょーかいです。他の人が言うと『何言ってんだこいつ』となりますが、兄さんが言うと頼りになりますよ」


 と、時雨はそこまで言うと、空をジトッとした瞳で見つめてくる。

 そして、彼女はそのまま空へと言ってくるのだった。


「あと先輩ヒーローとして、一つダメだしするとするなら……こういう事は、上陸してからではなく船内で決めましょうか。その方が効率的です……次からは気をつけてください」


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