第三百三十一話 空と怪人島への上陸
時は上陸アラームから数分後。
現在、空達は怪人島へと無事降り立っていた。
なお、船内で絶賛死亡していた胡桃はというと。
「きっとこの戦いであたしは評価されて、空みたいにプロヒーローに……腕が鳴るんだからね!」
この通り、空の期待通り見事復活してくれた。
なによりである。
(胡桃の復活も確認できたことだし、そろそ班長としての役割を果たしたほうがいいよね)
もう危険な怪人島に上陸しているのだ。
この後、島の奥地に踏み込むとなれば、このままでいいわけがない。
「えっと、注目してほしいんだけど」
空が言うと、天使班の他メンバー達全員が、空の方を向いて来る。
空はそれを確認した後、彼女達へと言う。
「これから僕達は作戦通り、怪人を追い込みつつ島の奥地へ行動するんだけど」
「八方面から囲って、中心部に追い詰める……そこで一網打尽にするのよねぇ?」
と、言ってくるのは氷菓である。
まさに彼女の言う通りである。
故に、空は彼女に頷いた後、再度みんなへと続ける。
「それにあたってなんだけど、役割をはっきりさせておきたいんだ」
と、空は各自の役割を、非常時に事故が発生しなよう――事前にしっかりと説明していくのだった。




