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レベルの概念があるのは僕だけなので、最強無敵の英雄になってみる  作者: アカバコウヨウ
怪人と英雄の章

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第三百二十二話 空と断空

 リーシャの話をまとめるとこんな感じだった。


 たしかに先ほど空が試していた『炎を斬る』などは、できないことだ。

 しかし、空も考えていた通り炎に剣で干渉することは、不可能ではない。

 炎に剣を全力で振れば、炎は揺らぐのだから。


 要するに、リーシャが言いたかったこととは。


 そもそも物理的に干渉が不可能なものへの攻撃。

 剣で干渉が確実に不可能なものにしか、《断空》は発動しない。


 リーシャの言葉をそのまま使うなら――人の悪心といったようなものだ。


 可能性はあるように思う。

 というより、試さない理由はない。


      ●●●


 時は《断空》の効果予想から数分後。

 場所は変わらず平原。


「こっちだ! そんなんじゃシャーリィは捕まらないんだ!」


 と、言っているのはシャーリィである。

 彼女は現在、彼女を追うゴブリンを挑発しながら、逃げ回っている。

 シャーリィはそのまま空へと続けて言ってくる。


「クー! ゴブリンがこん棒振り回し始めた! きっとすごい怒ってる!」


「了解、じゃあそろそろ試してみるから、こっちまで誘導してもらえる?」


「それくらい簡単だ! シャーリィにお任せだ!」


 シャーリィは何をしているのか。

 空は何をしようとしているのか。

 それは簡単である。


 空はこれから、シャーリィが溜めた『ゴブリンのヘイト』だけを斬ろうとしているのだ。

 仮に《断空》が物理干渉不可能なものだけを斬るならば、出来るに違いない。


 斬れない物を斬る技能。

 その真価ははたして――。


「クー! 今だ!」


 と、聞こえてくるシャーリィの声。

 同時、空は全速力で駆けだす。

 そして、ゴブリンとすれ違い様に繰り出したのは当然。


「剣技 《断空》!」


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