表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
レベルの概念があるのは僕だけなので、最強無敵の英雄になってみる  作者: アカバコウヨウ
怪人と英雄の章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

320/612

第三百二十話 空と断空は何を斬る?②

「大きなお屋敷が四軒ほどたつくらいでしょうか」


 と、言ってくるリーシャ。

 彼女は少し困った顔で、空へと続けて言ってくる。


「お店の人からは『これはいいものだから、これでも安い』と言われました。ですから、きっといい買い物のはずなんです!」


「…………」


「それなのに、どうしてこの技能は何も斬れないのでしょうか?」


「…………」


「不思議です……クウ様は何かわかりますか?」


「え、あぁ。まぁ……多分、理由ならわかるかな」


「さすがクウ様です! わたしは全く理由がわからないのに、クウ様は理由がわかるのですね! 尊いお方……やはりクウ様は勇者様なのですね」


 と、お祈りモードに入るリーシャ。

 言えない――これは詐欺かもしれないなんて言えるわけがない。


(あれ、でもちょっと待てよ)


 この技能を買った場所は、怪しい店でも怪しい人からでもない。

 エクセリオンのセントラルマーケット――かなり有名な場所で買ったのだ。

 有名だから詐欺ではないという考えも、それはそれで危険だが。


(いくら何でも、そんなところで堂々と詐欺するかな?)


 もしも、この技能の値段が正当なものだとしたら?

 もしも、空がこの技能の使い方を理解できていないだけだとしたら?


 可能性は充分にある。

 となると、『斬れない物』とは何なのだろうか。

 空は考えるのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ