表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
レベルの概念があるのは僕だけなので、最強無敵の英雄になってみる  作者: アカバコウヨウ
怪人と英雄の章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

263/612

第二百六十三話 空と時雨は水入らず?②

「突然すみません……」


 と、部屋に入って来る時雨。

 彼女はとことこ空の前まで歩いて来ると、続けて言ってくる。


「座ってもいいですか?」


「うん、もちろん問題ないよ。なにか話でも――」


「では、お言葉に甘えて」


 ぼすっと座ってくる時雨。

 さて、さきほど空の言葉が途切れたのには理由がある。

 それは。


「あのさ……時雨、どうして僕の膝の上に座ってるのかな? ベッドはまだスペース空いてるから、隣とかに座った方が時雨も座りやすいんじゃ……」


「いえ、ここでけっこうです」


 むふぅっと、身体をぐりぐり空へ押し付けてくる時雨。

 子猫にマーキングされている気分である。


 それにしても、時雨がここまで露骨に甘えてくるのはかなり珍しい。

 空の記憶が正しければ、空の年齢が十五を超えてからは、あまりない。

 と、空はそんなことを考えながら、時雨へと言う。


「なにかあったの?」


「別にたいした理由じゃないですよ」


「そうかな? 時雨がこういうことする時って、だいたい何かあったときだよね?」


「…………」


 時雨はこてんっと、空の胸に頭を預けてくると、ポツリと言ってくるのだった。


「兄さんはわたしのこと、なんでも知っているんですね……」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ