表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
レベルの概念があるのは僕だけなので、最強無敵の英雄になってみる  作者: アカバコウヨウ
聖女と英雄の章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

237/612

第二百三十七話 空とリーシャと褒美②

 現在、空はリーシャの案内のもと剣の技能書売り場にやってきていた。

 のだが。


「……これ、全部が剣の技能書?」


「はい!」


 と、何かを期待するようなリーシャの瞳。

 とりあえず空はそんな彼女にお礼を言うが……正直、乾いた笑いしかでない。

 理由は簡単である。


「なんかイメージ、地下街道でみた魔物の群れの如き量の技能書があるんだけど」


「さすがクウ様です! 適格かつ面白い例え、尊敬いたします!」


 と、お祈りモードに入るリーシャ。

 彼女はそんな状態のまま、空へと言葉を続けてくる。


「あんまり大きな声では言えないのですが、このお店はすごく高級なお店なんです」


「う、うん……だろうね。それは入ったときになんとなくわかった」


「クウ様、本当に素晴らしいのですね。まさかそこまで優れた観察眼まで――」


「ちょっと待った、お祈りは嬉しいけどもういいから、リーシャの話の続きを聞きたいな」


「は、はい! ありがとうございます!」


 と、リーシャはもう一度だけお祈りしたのち、空へと言葉を続けてくる。

 彼女が言ってきたことをまとめると、こんな感じである。


 この店はもの凄く商品の価格が高い。

故に当然、商品は売れ残る。

 しかし、この店の主はどこからか、どんどん技能書を仕入れてくるというのだ。


 結果どうなるかというと。

 棚にどんどん商品である巻き物が増えていくというわけだ。

 それらこそが、商品が大量にある真相である。


 どうして潰れないのかは、リーシャも知らないどころか、エクセリオンの七不思議の一つとして、数えられているとのこと。

 もっとも時々売れているので、それで採算とっているのでは……との噂もあるようだ。


 とまぁ、今のところ空にとって最大の問題は――。


「クウ様! この中に欲しい技能書はありそうですか?」


 と、笑顔で言ってくるリーシャ。

 つまりそう、この大量の技能書の中から目当てを見つける必要があるということだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ