表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
レベルの概念があるのは僕だけなので、最強無敵の英雄になってみる  作者: アカバコウヨウ
少女と英雄の章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

22/612

第二十二話 空と空の人生を変える厄介ごと

『嫌だ! シャーリィも一緒に行く!』


 と、案の定駄々をこねたお狐様。

 そんなお狐様に大量のお菓子と、楽しいゲームを捧げ宥めてから数分。


 現在、空は放送にあった校長室の前へとやってきていた。


「日向空です」


「ん、入りたまえ」


 と、空のノックに対し聞こえ来るのは、そんな中年男性の声である。

 空はそれに従い。


「失礼します」


 すると、中に居たのは先ほどの声の持ち主――校長である。

 校長は空に対し手招きをしてきたので、それに従い近寄ると。


「今日は空くんに大事な話がある」


 と、やや機嫌がよさそうな校長。

 彼はテーブルに手を突き、身を乗り出しながら言ってくる。


「本題に入る前に、空くんは一年生の梓胡桃あずさくるみくんについて知っているかね?」


「知ってますけど……」


 ヒーロー養成学校一年。

 絶対防御の梓胡桃といえば、かなりの有名人だ。


 幼少時から強力な異能に目覚め、英才教育を施されたという梓胡桃。

 彼女は周囲の期待以上に成長した。


 そんな梓胡桃が世間的に有名になったのは、彼女が小学生の時だ。

 なんと、彼女は旅行先で発生した銃乱射事件を、一人で解決してしまったのだ――それも、負傷者を誰一人として出すことなく。


 そこから梓胡桃は時の人となった。

 マスコミに取り上げられ、テレビに出るなど当然。

 中学から今に至るまで、雑誌やテレビで彼女をみない日などないくらいだ。


(それに、梓胡桃は一年生にして学内序列十位……ワーストの僕とは文字通りレベルが違う)


 と、空が内心そんなことを考えていると。


「ふっふ~ん」


 にまにま笑いで手をこねこねしている校長。

 彼は続けて言ってくる。


「突然だが明日、空くんには梓くんと闘技場で戦って負けてほしい!」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ