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レベルの概念があるのは僕だけなので、最強無敵の英雄になってみる  作者: アカバコウヨウ
聖女と英雄の章

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第二百十六話 空は胡桃達に約束させられてみる

「あんたこんな怪我してどういうつもりよ! 自分だけこんな! あんたが死んだら……このバカ!」


 と、言ってくるのは胡桃である。

 空は身を起こし、そんな彼女へと言う。


「わかってる。でも、この程度の怪我ですんでよかったよ。相手の魔物がすごく強くて――」


「空!」


 と、胡桃は空のほうまでやってくる。

 そして、彼女はそのまま空へと続けて言ってくる。


「お願いだから……あんまり怪我しないで」


「えっと、なんで泣いてるの?」


「……怖かったから」


「魔物が?」


 確かにあの魔物は怖かった。

 なんせ全身に炎を纏ったデーモンだ。

 大型は言わずもがな、小型もそれはまぁ――。


「あんたが急に倒れて、お腹からいっぱい血を出して……死んじゃいそうだったから!」


 と、空の思考を断ち切る程の大声の胡桃。

 彼女は空へと更に言ってくる。


「死なないでよ、空……我儘だけど、あたしにあんまり心配させないで」


「なんで、そんなに心配してくれるの?」


「わからないの? 大切だから……あんたの事が世界で一番す――」


「クー! シャーリィもだ!」


 と、突如尻尾をぶんぶん言ってくるシャーリィ。

 彼女はさらに続けて空へと言ってくる。


「シャーリィもクーが心配だ! 仕方ない時もあるかもしれない……でも、なるべく怪我してほしくない! もっと気をつけて欲しい!」


「わたしもクルミ様とシャーリィ様に同感です。クウ様は少し突撃思考すぎると思います! 相手が手札を出し切るまでは安易な攻撃はするな……騎士団長様がよく言っていました!」


 と、シャーリィに続いて言ってくるのはリーシャである。

 たしかに、言われてみればその通りという箇所が多々ある。


「わかったよ、みんな。もう少し慎重になる……僕だってやっぱり、死にたくないからね」


 空はシャーリィ達にそう約束するのだった。

 なお、何故か胡桃は終始ご機嫌斜めな様子であった。


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