表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
レベルの概念があるのは僕だけなので、最強無敵の英雄になってみる  作者: アカバコウヨウ
聖女と英雄の章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

214/612

第二百十四話 空は聖女に癒されてみる

「っ……」


 気が付くと、空の身体を暖かな光が包んでいた。

 まるで太陽の光に照らされているような、優しいその光。


(なんだ、これ……僕は確かエンシェントデーモンを倒した後……)


 まったく思い出せない。

 と、空がそんなことを考えていると。


「勇者様! 勇者様、気が付かれたのですね!」


 聞こえてくるリーシャの声。

 見ればリーシャがその腹部に手を翳し、何かをしている。


「いったい、なにを?」


「回復魔法です! わたしがまともに使える唯一の魔法」


 と、言ってくるリーシャ。

 空はそんな彼女へと言う。


「あぁ……どうりで、どんどん身体の痛みがなくなっていってると思った……」


「ようやく、ようやく勇者様のお力になれましたね」


「…………」


「勇者様?」


 と、ひょこりと首をかしげるリーシャ。

 空はそんな彼女へ、ずっと考えていた事を言う。

 それは――。


「リーシャ、ありがとう……あと、僕のことを勇者様なんて呼ばなくていいよ」


「で、ですが――」


「僕達はもう仲間だよね? 一緒に冒険して、一緒に敵を倒して……役に立つとか立たないとか、勇者と聖女とか関係ない」


「!」


「日向空……僕はただのリーシャの仲間だよ」


 と、空はリーシャを見てまっすぐに言う。

 すると彼女はこくりと頷き、空へと言ってくるのだった。


「わかりました、わたしの勇者……クウ様」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ