第4話:村の葬儀と内緒の話
この村の葬儀を見に行くこととなった。
村主の屋敷を出て、南東の方向へ進む。 「_ツバサさん、ウボシさんとはどう言う方だったのですか?」 「_ウボシは、村の南、放牧担当の一族の長老になります。歳は63で、長く病を患ってはおりましたが人としては長く生きた方ですね。」 サイドラインの平均寿命は元の世界に比べると短いのだなと思うサム、そうでしたかと話していると、後ろのから人の走ってくる音がきこえてくる。振り返ると10歳程度の少年がこちらに向かってくる。
「ツバサっ、サム殿っ」 と息を切らせながら声を発する。サム達のところまでくると膝の上に手を置き、息を整える。整ってきたタイミングでサムは微笑みながら、君は?と尋ねる。すると少年はじっとサムを観ると、父親と話す時のような敬語は不要と判断したようだ。 「_俺は、村主シュウが息子、ヨナンだ。サムはこの村に来て日が浅いから、父上に案内をするように頼まれて来た。」 「_それはそれは、こんな早朝から走ってきて、お疲れだったね。ありがとう。水、飲むかい?」 と腰にかけた竹製の水筒をヨナンに渡すと暫し、その水筒を薄めで眺めるとゴクゴクと喉をならして水を飲む。
「_それじゃあ簡単にこちら側の自己紹介をしようかね、こちらの女性はキャミーでこっちの長身の者がヌバタマで、こっちがダイフクだ、ってダイフクはもう知っているかな」 「_ああ、変な名前の鳥だろう」 「_小僧、生意気な口をきくばかりか、我が名までけなすとは、もう我慢ならん」とポカスカ始め出す。
「_仲、いいみたいですね」 とサムはツバサに話しかける。 「_いやいや、お恥ずかしいばかりです。」 「_さて、行こうか」 とサムは煙の上がる方角へ向かう歩き始めて気がついたのは、村の南東側の、建物の作りの違いだ。これまで見て来たものは木造の建物だったがこちらに見える建物は、総石造のもので、その区画の大きさももまちまちで、物によっては村主の屋敷よりも広いものも見える。
「_村のSouthWest側は、建物の構成がちがうんですね。」 「_ああ、こっちは共同施設が多いから、居住区とは違うんだ。」 「_共同施設、どのようなものがあるんだい?」 「_これから行く葬儀殿、それから療養所、祈祷殿、共同浴場、神竹林、集会所、あーそれから、、んんまぁ、こんなもんだ。」 「_神竹林ってなんだい?」 「_神竹林は、村主が育てている竹林だ。」 「_村主が?そういえばこちらに来てから竹材は見るけど森では見たことなかったな。この辺りだとそこからしか取れないのかい?」 「_竹は村主が管理する場所でしか育たないんだ、稀に他に生えることもあるがそれだと長さも太さも均等じゃないから、何にも使えない」 「_ん?ということは村主が育てると、長さも太さも均一になるってこと?」 「_…、サムは本当に何も知らないんだな、竹林は村主の神通力をもって節の数に長さそして太さを均一に育てるんだ、だって考えても見ろ、大きさかが揃っていないと、長さも量も測れないじゃないか。」 「_貴様!ご主人様に無礼な口を、」 「_なんだやるか、ヘナマエ鳥!」 「_キエー」 とまたもポカスカが始まる。
サムは、二人は仲が良いなあと思いながら今聞いた話を咀嚼する。要は竹は村主の専売で、さらにメートル原器、計量カップ、建材を兼ねているというところだろうか。うーん興味深い、そしてふとサイドラインに来た時から自分の腰に挿してある竹製の水筒を手に取って繁々とみてみる。すると、ぽかすか中のヨナンが 「それは外道竹だな、神竹林で育ったものじゃない、でも微かに神通力を感じる。多分中途半端に神通力を持つものが育てたんだろうな。」 「_外道竹!、ははは、なんか物々しい名前だね。それと君は神通力を感じれるのかい?」 「_ああ、村主の息子なんだ当たり前だろう。」 サムは興味本位から 「_じゃあその君から見たら僕たちはどう見えるんだろう。」 と言うと、 「あぁ」 と少し薄目になってこちらを見てくるヨナン 「_まず、サムは、、からっきしだな、ヘナマエ鳥は、ちょっとだちょっと、そしてこの大きいのは、、、、、相当だな、うちの1番式よりも高い?いやどっこいかもな、、、あとこのお姉さんは、、、」 とキャミーをじっと見るヨナン。それにキャミーは微笑みでもって返す。すると急に顔が赤くなったヨナンは 「_よ、よくわからないや。」 言って返す。その答えに自分から後光が差してなくてほっとするサム。
そしていよいよ、煙の元、葬儀殿が見えてくる、建物からは煙がもうもうと上がっていくのが見える。火葬だろうかと思いふと、数日前に同じように村から煙が上がっているのが見えた事を思い出し、 「_ツバサさん、数日前にも同じような煙を見ました、数日前にも別の方が葬儀を?」 とサムが聞くと、 「_いえ、同じですよ。ウボシの葬儀ですわ。」 ん?と少し思うが 「_そうか、此方では、数日に渡って葬儀を行うのですね。」 などと勝手に理解して話していると葬儀殿に到着する。葬儀殿は総石造りで、大きさは、まるまる居住区一区画分で、構成は三段のビラミッド状になっている。一段目、二段目ともに窓だろうか穴が空いていて、薄っすらと煙が出て来ている。三段目はおそらく煙突になっているのだろう、そのうえから最も多くの煙がもうもうと上がっている。正直、人一人を焼くには、いや十人だとしても大きすぎる施設だ。と考えていたが、一条の煙がサムの鼻をかすめたことで、これは、この煙は、ただと木を燃やしているわけではなく、お香を大量に焚いているように感じた。少し嗅いだことがあるように感じたが、思い出すには至らなかった。
ピラミッド形の一段目、二段目をつなぐ階段部分には数名の人が座り込んでいる、遺族の方だろうか、サムやツバサ達に気がつくとと口々に 「_ツバサさま!」 「_わざわざご足労頂き有難うございます。」 「_おい、おっ母呼んでこい。」 と言う。ふとサムが不思議に思ったのは、葬儀殿の外と内のやり取りがあったというところだ、おっ母と呼ばれたものはピラミッドの二階部分の部屋の奥から姿を見せる。 「_ツバサ様、それにヨナン様まで、わざわざ我が父の為に、ご足労頂きありがとうございます。父も喜んでいることと思います。」 ツバサはそれを受けて 「_燻葬も今日が最後、明日は兄王山送りですね。」 「_はい、魂の方はもうすっかり天に登っているでしょうが、まだ少しは残っていると思いますので、お連れの方々ももしよろしければ父に会って行ってやってください。」 とサム達は案内されるままに二階部分の部屋へと案内される。まず目に入るのはやはり煙、そしてその煙が床下から上がっていることに気がつく、どうやらお香は一階部分で焚かれているようだ。そして、寝台が中央に一つ、そしてその上には一人の人物が寝台に寝かされている。おそらく彼がウボシさんなのだろう。寝台の下からはより多くの煙が出て来ており、その姿はよく見えないが、既に皮膚は人の肌の色をしていないのはわかった。燻葬、読んで字のごとく、この煙で燻されて燻製に、要はこの建物は燻製窯、もしくは巨大な香炉といったものなのだろうと推測するサムは、ツバサやヨナンを真似て、ウボシに手を合わせて礼をする。そんな中、ウボシの娘はしきりにウボシに話しかけているのだった。そしてしばらくは室内で形式上の会話をしてその場を辞する。
この世界での人の死を体感し、皆静かに帰り道を歩く、しばらくしてサムが 「_ヨナンさん、ツバサさん、ご案内ありがとうございました。大変勉強になりました。勉強ついでにこの世界の葬儀方法の謂れを教えてもらっても良いでしょうか?」 と質問し、それに対してツバサが語り始める。 「_はい、人は死ぬと魂と魄にわかれます。魂は死して魄と離れますが、そのままでは天に登れなくて魂の再生が行われず現世をさまようことになります。その為に先ほどのように別離の煙を1週間焚くことで、天までの道を作ってます。そして残された魄は、魑魅魍魎に乗っ取られないようにしっかりと煙で浄化してその後、その土地の清浄な土地、この辺りではSouthにそびえる兄王山に安置します。そして残されたものは、魂の再生を願い、寂しくなったら兄王山の魄に会いに行けます。」サムは興味深く聞いていたが、魂魄と輪廻転成か、世界は違えども、人の死生観というのは大きくは変わらないのだなと感じた。それと、今の話と今朝のむらかみとの会話で気になったことをついでに聞く、 「すみません。無知でお恥ずかしい限りですが、1週間とは何日間のことでしょうか?」 「は?そんなの7日間に決まってるだろ。」 とヨナン。 「_ではひと月は?」 「おいおい、サムは本当に何も知らないんだな、28から31日だ、ついでに1年は12ヶ月で365日だ。」 「!!それはそれは。。」 と話しながら歩き、村主の屋敷が見えて来た頃だろうか、ヌバタマが割って入る。
「_サム様、警戒ラインにゴブリンが侵入してきました。場所は、SouthEast、おそらくデルタグループです。」 「_分かった、すぐ向かおう。」 「_ツバサさんヨナン君、今日はありがとうございました。それでは、ゴブリン達を追い払ってきます。、、あ、ヨナン君もしこの村に暦があったら今度見せてもらえるかい。」 「_わかった、出しておくよ。」 「_ありがとう。」 と言うが早いか駆け出していくサム達。その姿は大通りを曲がりすぐに視界から消えていく。そしてその場に残される、ツバサとヨナンとキャミー、 「、、、お、おねーさんは行かないのかい?」 「_ええ、ゴブリンは彼らの管轄だしね。私はゆっくり戻るわ。今日はありがとう、ケイキちゃんや村主さんにもよろしくね。」 とゆっくり歩いて去っていくキャミー。 「_、、ツバサよ、果たしてこの位で縁が結べたかな。。。」 「_はい、ヨナン様。まずは第1歩目、よかったのではないでしょうか。それにーー」 「それに?」 「_我が息子より日々聞くサム様は、おそろしく情にあつい方のようです。村のことも無下にはなさらぬでしょう。」 「_そうか、もうあんなことは起きて欲しくはないからな。。。。」 と話す。ツバサとヨナンだった。
所代わり、森を駆けるサム達、サムは今朝のむらかみと村主との対談について、あれでよかったのかと考えている。最終的には自分の望む所に着地出来たが、その為に不興を買ったとも思う。もっとうまく説明できなかったかとも思うが。。。。 「うん、忘れよう。」 と息を吐く。もう物事は決したのだ、あとは行動でもって示すしかない。急に立ち止まったサムを見て、 「_?」 となるヌバタマとダイフク。 「_いや、大丈夫さあゴブリンの所まで向かおう。あとどのくらいだい?タマ。」 「_あと10分程かと。」
「_そうか、、少し話しながら向かおうか。。タマ、フク、今朝僕は、”別の世界から来た“と言ったろう。どう思った?」 「_わたくしはサム様が何処からいらしたとしても、何も変わりませぬ。」 「_ご主人様、わたくしめもです。」 「_では、毎日、別の世界から行き来していると聞いたらどうだろう?」 「_?、サム様は常に我らが側におりますが、、、」 とヌバタマ。 「_そうだね。この体は常にこの世界にあるが、意識はそうではない。毎日、その殆どはこの体に僕の意識は無いんだ。」 「_確かに、ご主人様が心ここに在らず、となる時が有るのは知っておりますが、話しかければ答えてくれます。」 とダイフク。 「_ああ。それは僕の意識は無い状態で、身体だけが反応しているに過ぎないんだ。」 「「_??」」 「_まぁ、側からみてるとわからないかもね。だからこれからは、こちらの世界に意識がある時は“在る”と無い時は“無い”とちゃんと言うことにする。だから良いかい。僕の意識がこの世界にない時は、無理はしないこと。村の人とは今朝方あんな約束をしたけどね。僕がこの世界で1番大事にしているのは、君達式のみんななんだ。だから、君達が危険を感じたら、あんな約束は反故にしていいし、自分たちの命を守る行動をとってもらいたい。いいね。」 「_サム様は人ではなく、我らをとると?」 とヌバタマが言うとダイフクは微妙な顔をする。それにサムは 「_そうだ。でもフクは微妙な立場だね。今でこそ僕の式をしているが、そもそもは村で育っている。でも心配しなくても良い。村を守らないとは言っていないからね。これはあくまでも優先順位の話だ。大丈夫、僕もあの村の人達は好きだからね。」 「_ご主人様。。。」 とうるうるとしだすダイフクの頭をそっと撫でてやる。
「_サム様、それにダイフクよ。今のお話、今ここ我らのみの話、としましょう、ひいお爺様や母上にはわたくしから伝えますが、村の者やこれから出会うものには、知られない方が良いでしょう。」「_これ、タマめよ、むらかみ様や村主様を信用せぬと言うことか?」 一瞬ヌバタマは難しい顔をするとちらりとサムを見やり、 「_そうだ、フクよ。サム様は今は神通力を使えぬ身、ということは神通力にめっぽう弱いと言うことだ、意識があれば対処できるかもしれぬが、ない状態では難しいやもしれぬ。それに、、、それに、今朝方の話し合いで、むらかみ、村主からサム様に対する悪感情も伺えました。」 「_なんだと!」 とフク 「_フクよ、我ら蜘蛛の一族には、同族は元より、他の生物までを操るという神通力を持つものも居る。ならば、むらかみや村主もまた同じような神通力があるやもしれぬと思うのは突飛な考えでは無かろう。」 「_うぐ、だがもしあったとしても、むらかみ様や村主様がそのようなことをする筈がーー。」 「_むらかみや、村主がしないとしても、何処かから情報が漏れないと確実に言い切れるか?万が一の万が一にでもその可能性があってはならんのだ。サム様を操れると言うことは、ひいお爺様の力を、この世の森羅万象を操れると言うことなのだ、間違ってもそれが起きてはならん。」 「_あの爺様めにそんな力が?」 「_ああ、今はその力を隠しているが、それは確実にあるのだ。」 とそこで、サムが割って入る。 「_分かった。さっきの話をそう軽々しく話してはいけないということはよく分かったよ。そうだね。これは現無為の家の住人のみの話にしよう。フク、これは村の人を信用していないわけじゃないよ。どこかの誰かに僕の自由を許した場合、近くの村に被害がないとは言い切れないからね。これは村のためにも、内緒にしよう。」 「_、、、ご主人様がそう申されるならば。承知いたしました。」 と、話は収まったが、すこし険悪な空気になるヌバタマとダイフク、サムはその空気を感じ、こう言う時は体を動かして一旦その考えから離れるのが良いと、 「_さて、ゴブリンはもうすぐかな、フクは警戒音の準備を、タマは状況を教えておくれ。」とそういうのだった。
そして、この日の午前はもう良い時間になったので、ゴブリンを追っ払ったのち、自動操縦で仮の庵へと戻るよう指示をだす。そして、また夜に無為の家で会おうと言うと。Log Outするサム。そして腕時計を見ると、「10時!まずい!!」といそいで、シホとノドカの所へと向かう。
「サム!遅い!!」 「はい、ちょっと長居しすぎました。ワンオペさせちゃって、ごめんなさい。」 「それだけ?」 「……、はい、すぐにケーキを買ってきますね。何がよい?」 「_それはそれで貰うとして、、せっかくの週末なんだから、ちゃんと体を休めて欲しいし、このぐうの音も出ない程かわいいノドカちゃんを見て欲しいし、それと朝食を食べたのち、私たちの食器を洗って欲しいの。」 「はい。かしこまりましたー。」
と土曜のお昼から夕方にかけては、近くの公園に散歩に出たり、ケーキを買ったりとゆっくりとそれでいてあっという間に時間が流れていく。夜になり、ノドカは眠り、シホは台所の事を細々とこなし、サムは手帳に今日のことを書き込む。そして思い出す。ヌバタマ達が、異世界出張の権能を得たことを、今晩にも試してみようと考えていると、サムの足元を何かがぬるりと通る。サムはギョッとして足元をみると、なんとそこにはユベシがいた。そして一声 「ニャオン」 と鳴く。 「_んなっ!?」 とサムも声をだすと。 「サム、何か言った?」 と台所からサムが座るダイニングセットの方をみるシホ、その目に入るのは、ダイニングテーブルにドデンとすわるユベシの姿だった。 「え?え?え?」 と言いながらユベシに近づき撫でくりまわしながらシホが 「どういうことサム?」 と問うとサムは 「うーん、副業関連である事は確かなんだけど、何が起きているのかは正直よくわからない。」 と困り顔をする。すると、リビングと繋がる部屋の方から、
「夜分に失礼しまーす。」 とキャミーの声がする。 「えぇ」 と更に困惑するサムだったが、これはもうキャミーに任せて説明してもらおうと決め込むと、部屋の扉を開けて、キャミーを呼ぶ 「ユベシ、来てますけど、どう言ったことでしょうか?キャミーさん。」 「んまぁ、やっぱり?」 と部屋に入ってきて、静かにこんばんは、シホさんとあいさするとキャミーは続けて 「いや、サムに《異世界出張》の説明をしようと思って、無為の家に行ったんだけど、ユベシが居なくて、もしかしたらと見にきたんだけど、、、なんというか恐ろしく自由だわね。この子。」 「まぁ、ユベシはいつも自由ですね。」 と言ったところで、サムは気がつく、キャミーの肩の上に小鳥と拳大の蜘蛛がいる事に 「あれ、タマとフク?」 と問うと、ヌバタマは前足をあげて残りの足で屈伸するようにクイックイッと動いているし、ダイフクは、小さくピョと鳴いて翼を広げる。 「_そう、この子達も行ってみたいといって聞かなくて、まぁこの家では話せないんだけど。あぁ、シホさん、驚かないで、この子達はみんな大人しくしてるから、それに念の為。えぃ《無病息災》っと。」 と唱え出すキャミー。サムはなんでしょうと問うと 「だってほら、小さいお子さんがいると、菌とか病気とか心配でしょう、この子達はこの家までこれるけど、厳密に言うとこの子達に付いている菌も、この世界にきてしまうの、そして向こうでは病原菌ではないとしても、こちらではそうなる可能性は捨てきれないわ。だからおまけの権能《無病息災》よ。」 サムは無言でキャミーを見つめる。 「この権能ははね。この子達からの菌などであなた達、サムにシホさんにノドカちゃんが病気にならない為と、サムが安心して副業できるように、日々健康で居られるようにしたおまじないよ。この権能を持っていると、新たな病気や怪我をすることは金輪際ないわ、あっ、でもすでにしている病気は怪我は治らないわよ。」 と簡単に解説するキャミーに、 「え、じゃぁ、もう保険いらなくない?」 と本当に頭の回転が早いシホ。 「大金稼げて、保険もいらない、さらに病気や怪我をしないとか。。。」 これは誰にも言えないなと思うサムであった。