ダンジョン編1ー4
ようやく…だ。
俺は今、目の前にいる魔物を鑑定した。
名前
種族 レッドドラゴン
Lv.200
HP 1800
MP 1200
筋力 2100
頑丈 1900
魔力 1500
速さ 1700
次に、自分のステータスを確認した。
名前 田中太一
種族 人間 (異世界人)
職業 見習い生成付与師
クラスチェンジ可能 (チェンジ可能職1つ)
Lv.10 (Max)
(無敵状態 残り時間00:19)
HP 290
MP 680 (340×2)
筋力 115
頑丈 105
魔力 125
速さ 115
スキル (スキルポイント残り11)
鑑定
アイテムボックス
生成
生成付与
索敵
マッピング
罠感知
コレクション
まだ…時間は…ある。
こいつを…倒して…先に進めば…時間を気にせず…休める。
疲れや疲労が、溜まりすぎて、満足に考えることが、難しい状態だったけど、これで最後だと、気力を振り絞って、ドラゴンに近づいた。
「グワァァァ」
「うるさい」
ポコン
「グワァァァ!!!」
俺に気付いたドラゴンは、大声で吼えた (咆哮?)が、無敵状態の俺には、ただのうるさい音でしかなかった。
そして、更に近づいた俺は、そのままドラゴンの顔面を殴って、倒した。
…ドラゴンを倒したことで、上へのトビラが開いた。
トビラの先に階段を見つけた俺は、最後の力を振り絞って、進んで行った。
やっと…部屋…に…着い…た…もう…無…zzz…zzz…
部屋 (セーフティエリア)に着いたことで、安心したのか、それとも限界がきたのか、地面に倒れて、しかも、そのまま寝てしまった。
どれくらいの時間、寝ていただろうか?
時間を気にせず、寝れることが、こんなに素晴らしいことだったとは!
目が覚めてから、俺はしばらくの間、こんな感想を思いながら、特に何もしないで、ゆっくり、のんびりとボケ〜としていた。
……はぁ、これからのことを考えるか
ようやく体と心、そして思考能力が十分回復したところで、
次の課題?50階層より先に行くために、ここで、やらないといけないことについて、考え、実行した。
まず1つめ、俺自身の強化。
これは、貯まっているだろう経験値を使って、レベルアップとクラスチェンジをしていき、ステータスの数値を上げていくことだ。
そして、可能な限りクラスチェンジした結果、最終的にこうなった。
名前 田中太一
種族 人間 (異世界人)
職業 神級生成付与師 (最上級職)
Lv.631
HP 8400
MP 16900 (8450×2)
筋力 4120
頑丈 4110
魔力 4130
速さ 4120
スキル (スキルポイント残り1625)
鑑定
アイテムボックス
生成
生成付与
索敵
マッピング
罠感知
コレクション
限界突破
………あはは
俺は、自分のステータスのあまりの上昇っぷりに、笑うしかなかった。
最下層にいたバケモノ (魔物)以上のステータスになってんじゃん!
あれかな?途中の階層にいた銀色のスライムを倒しまくったからかな?
……はぁ、とりあえず、レベルとステータスのことは、スルーして、次に、今の職業と増えたスキルの説明文を見た。
神級生成付与師
神に認められた者がなれる職業の1つ。
自ら生成したものに、特殊な効果 (無敵以外)を制限なく付与することができる職業。
本気を出せば、神器を生成することも可能。
限界突破 (最上級職限定)
上限レベルのその先にいくことができる。
神級生成付与師、その説明文の内容がヤバかった。
どうやら、俺は、神様に認められたらしい。
そして、神器をつくることが、できるようになったらしい。
…神器って?
まぁ、職業に関係なく、この後、本気で俺専用の装備をつくろうと思っていたけど…もしかして、それが神器になるってフラグ?
どうなるのか、後でわかるだろう。
スキルのほうは、神様からもらったものだな。
内容も聞いていたとおりだな。…そのせいで、ステータスがひどいことになっているけど。
これで、1つめの俺自身の強化が終わったな。
正直、これだけで十分な気もするが、念のための、保険ということで次。
2つめ、俺専用の装備をスキルでつくろう。
…結果が、ひどいことになりそうな予感が既にあるけど、気にしない。
そして、最初につくる装備は、剣に決めた。
スキル生成、生成付与、発動。
俺は、MPを全部使う感じで、剣の形とその効果をイメージした。
完成!
できた剣がこれだ!鑑定。
神剣エクスカリバー (消費MP15000) (神器)
専用武器
装備時効果
HP、MP自動回復
ステータスALL10倍
自動修復
光属性魔法使用可能
対アンデット系特攻 (ダメージ4倍)
ああ、やっぱり神器ができてしまったか。
それに、効果の内容がすごいことになっている。
…よし。これも、ダンジョンを無事に抜け出すために必要なことだ。仕方がない。命を大事に、自重しない。
そう自分を納得させた俺は、MPが全快する度に、神剣とは、別の効果を持つ、武器、防具、アクセサリーをいくつか、つくっていった。
そして、できた装備品に満足した俺は、最後に、食糧等の生活に必要なものを生成して、準備が整うと、
「よし。行くか」
自分の力だけで、進んでいく、ダンジョン後半戦が始まった。