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第0章　【あ、死んだ……！】

ボクは弓月アリス。

日本の富山に住む中学三年生だ。

ボクには一つ、ずっと悩み続けてきた悩みがあった。

それはボクが人一倍、恐怖心が強いことだ。

そのこともあって、ボクは大変なことから逃げるようになっていた。

「はぁ……またやってしまった………。」

今日もまた、た(・)だ(・)ク(・)ラ(・)ス(・)メ(・)イ(・)ト(・)に(・)話(・)し(・)か(・)け(・)ら(・)れ(・)た(・)だ(・)け(・)な(・)の(・)に(・)逃げてしまった。

ここまで行くと対人恐怖症だよなぁ……。

屋上でクラスメイト達が帰宅する姿を眺める。

「……ボクも帰ろう……。」

ドアを開け、屋上から去ろうとした瞬間………！！

「……テ……リリ………。」

「え……？」

近くから鈴の音のような声が聞こえた。

「………誰かいるの？」

「………………。」

音はしないが、気配がある。

「………探してみるかぁ……。」

金網に近づき、周囲を見回す。

「何も………いない……？」

「テケ・リ・リ。」

「！！？」

突然、真後ろから先ほどの声が聞こえる。

ズルッ！！

「あ。」

振り向こうとした瞬間、滑りのある『何か』を踏んでしまい、体勢を崩す。

ガシャン！！

次の瞬間には金網が外れ、屋上が遠退いていく。

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁっ！！？」

ゴキンッ……という鈍い音と共に、ボクの意識は暗転した……。

『アリスのクトゥ転』よろしくお願いします！