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1分で読める短編シリーズ

雨にうたれて

作者: 優木貴宏

最近は雨が降り続いている。


毎日のように傘を差しているが、たまに差すのが煩わしくなる。


だから、傘を持っていてもちょっとの道なら濡れながらも走って駆け抜けている。


隣を見ると同じように走って駆け抜けている人がいた。


駅からバス停までの同じ道を通る人のようだ。


その人はこちらを見て尋ねてきた。


「傘持ってるのに差さないの?」


「少しの道なら差すのがめんどくさいんです。」


知らない人に話し掛けられた私はぶっきらぼうに答えた。


「変わってるね、かく言う俺も同じだけどね。」


とその人は持っている傘を見せながらいってきた。


なんだか不思議な人だな、なんて思いながらバスが来るのを待っていた。


それから、雨が降るとその人と同じように雨にうたれながらバスを待つことが増え、その人と仲良くなっていった。


仲良くなるにつれて、自分がその人をどう思っているのかわからなくなるけど、雨にうたれることは悪くない気がしていた。

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