表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役?そんなものお断りします!  作者: Miiz
第1章 幼稚部
7/70

人生の選択

家に帰るまで私は混乱で帰宅までどうやって過ごしていたか記憶がない。

私はこれからどうしたらいいのか。必ずこの人生は破滅に向かうのか不安と絶望で叫んで泣きたい気分だ。





「紗耶花お嬢様。いかがなされましたか?学園はお辛かったですか?よろしければこの椿に話していただけませんか?」



私の専属メイドである椿が不安そうに私の顔を伺っていた。




「はじめての学園で緊張してつかれただけですわ。心配かけてごめんなさい。」



そう言って少し微笑んだ。上手く笑えたかはわからないが




「左様でございますか。わたくし椿はいつでも紗耶花お嬢様の味方ですよ。」



椿は目線を合わせてニッコリと笑ってくれた。





「ねぇ、つばき。さだめられた人生って変えることできるのかしら?」



部屋から出る椿にふと聞いた。



「さだめられた人生ですか?」



椿がきょとんとした。



「えぇ、もし自分がシンデレラの継母に生まれ変わったら、シンデレラをいじめないなくても必ず不幸な道に進むのかしら。」



少し椿は考えた。


「そうですねぇ、不幸な道は進まないと思いますよ。シンデレラを普通に舞踏会へ連れていき2人は恋に落ちたのではないのですか?王子様はシンデレラが運命の人だったから王女の母親として幸せに暮らせたと私は思います。さだめられた運命なんてないと私は考えています。」




ニコッと椿は笑って答えた。



「つばき、ありがとう。ちょっとスッキリしたわ。」



ふふふ、と椿に笑いかけた。




「いいえ、いつでも相談してくださいませ。それでは失礼します。」



椿は会釈をし部屋を出て行った。




そして私は考えた。これからどうしていくのか。

もしかしたら私の生き方で自分の人生が変わるかもしれない。それを信じてもいいのだろうか……。

何もしないで破滅するより、敵にならず最後まで幸せになることを諦めずいた方がいいのかもしれない。その方が人生を悔いなく過ごせると思う。そろそろ腹をくくらないといけないな。神宮寺紗耶花、悪役令嬢になんて絶対なるもんですか!高校まではまだま時間がある。きっと何かヒントがあるはず。




破滅の運命にあるこの人生を必ず捻じ曲げる。

乙女ゲームの主人公の為に私は味方役になってやるんだから!ぜったい悪役なんてなるもんですか!見てろよ!ここに転生させやがった神め!

私は固く固く決意したのであった。




コンコンとドアのノックが鳴った返事をすると兄が来た



「そろそろ夕食の時間だから一緒に行かない?」



ひょこっと頭を出して言う兄を見て今まで悩んでた事を忘れて幸せな気分になった。



「ふふふっ、おにいさまに会うとどんな時も元気になれる気がします。」



私もニコっと兄に笑った。



「ほんとう?それは嬉しいな。僕はいつでも紗耶花を笑顔にしてあげる。」



やっぱり兄は大きくなったらモテるだろうな。だって現時点でこんなキュンキュンする事を言うんだもん。



「わたくしもおにいさまをいつでも笑顔にしてみせます。おなかがすきました。ご一緒に行きましょう。」



私がそう言うと花が咲いたような笑顔を浮かべて私の手を引いてダイニングに行った。





ダイニングテーブルにつくと料理が出てきた。今日は私の大好物のバジルのパスタだ。うーん!この匂い、生パスタにいい具合に絡まって最高だ。料理長が今日は私の入園式だから私が好きなものにしてくれたのだろう。最高すぎる、、。ありがとう!!



「紗耶花さん、お友達はできましたか?」



母がニコニコと私に聞いてきた。



「はい、おかあさま。お隣の席におすわりになられた西沢穂乃果様というお方とお友達になりましたの。」



私がそう告げるとまぁ!と母が嬉しそうに顔も綻ばせた。



「ほう、西沢財閥のご令嬢と友達になったのか。いやいやそれは良いことだな。これからも仲良くするんだよ。」



父はニッコリと笑い私に告げた。



もしかするとあの元気な穂乃果はすごいお金持ちだったみたいだ。父と母の機嫌は絶好調でひとまず一安心である。

なごやかに夕食は進んでいった。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ