初めて知った事実
今年も始まった、部活動見学。
中等部では旅行部だったが、今年は何にしよう?
「桜様は、部活動は何に入部するかお決まりになりましたか?」
私はニコニコと桜に聞いた。
「うーん、迷ってるんだ!私、部活動って初めてで。」
そんな感じでわくわくしている桜たんかわゆす。
「では、わたくしと一緒に部活動見て回りm「沙耶花、何言ってんだ?沙耶花は旅行部決定だが」・・・え??」
私の話を遮り言った聖の言葉に目を丸くする。
「中高、部活もそのまま持ち上がりだから、必然的に俺らは旅行部。」
その事実に衝撃を受ける。
「え、ですが、部活動見学があるではないですか。」
私は少し焦ったように話す。
「あれは、高等部からの入学した人向けだ。この学園は部活動加入が必須だからな。」
聖のその言葉に私はもう一度驚く。
「えっ、ですが、違う部活も、、、。」
私のその言葉に首を振る聖。
「それは無理だ。俺らには世間体もあるから部活を変えると気が短いだとか、飽き性だとか言われる。それに俺らはルナだ。一般学生とは違ってそこら辺が厳しい。」
聖のそんな言葉に項垂れる。
「そ、そんな、、、。」
絵文字でもあるようなOTLになりそうだったが、それぐらい落ち込んだのは確かだろう。
こうして私はしぶしぶ高等部でも旅行部となった。
ぐすんと私は拗ねている途中、
「旅行部って何をするんですか?」
桜から質問があった。
「毎月、旅行に行くんですの。その時の写真を元にアルバムを作って、部活の報告会で掲示いたします。」
その言葉に驚く桜。
「え!?それって学校から何か援助があるの?」
「うーん、、多少はあるはずですが実費でしか行ってないですわね。」
私のその言葉にうへーと驚く桜。
「流石、、、、。じゃあ、残念だったな、さやちゃんと一緒の部活がいいなって思ってたから。」
そんな桜の言葉にキュンとした。
「是非、今度一緒に旅行いきませんか?」
私の言葉に桜の顔がパァっと明るくなったがすぐシュンと落ち込んだ。
「行きたいのは山々ですが、、妹たちもいるし泊まりは厳しいかも~」
桜がそう言ってシュンと落ち込む。
「では、ネズミーや温泉、山や海などに日帰り旅行なんていかがでしょう?」
私のそんな言葉に桜の顔が明るくなる。
「嬉しいっ!友達と一緒におでかけしてみたかったんです!」
そんな彼女を見て可愛いなと見惚れるわたし。
「では、今度、わたくしと沙耶花様の桜様でネズミーに行きませんこと?」
穂乃果の発案に私と桜の顔がキラリと光る。
「その顔は快諾って事でいいですわね。」
そう言って穂乃果はフフっと笑った。
「俺もいくぞ。「お呼びでないですわ。」うるせー、お前に聞いてない。」
聖と穂乃果はいつも通り言い合いを始めるのであった。
そうして私たちは次回ネズミーへの旅行計画を立てるのであった。




