表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役?そんなものお断りします!  作者: Miiz
第1章 幼稚部
6/70

破滅への足音


穂乃果と2人で話していると先生が教室へ入ってき一人づつ自己紹介していくことになった。



相川元希(あいかわもとき)です。父は相川商事の社長をしています。よろしくおねがいします。」



飯島千尋(いいじまちひろ)です。父は飯島大病院の院長をしております。よろしくおねがいいたします。」



病院の院長だったり社長だったり政治家だったりさすがお金持ち学園だなと思いました。

しかし、みんながみんな同じように家の職業言ってるけどあれは練習してきたのだろうな。


次の人〜と先生が呼んだ


「桐ヶ谷聖(きりがやひじり)。よろしく・・・・・・。」


そう言ってすとっと座った。



・・・・・・・・・桐ヶ谷 聖。何処かで聞いた覚えが、、、、。



考えていると私の順番にあたったみたいだ。


「わたくし神宮寺 沙耶花と申します。皆様どうぞよろしくおねがいいたしますわ。」


ニコッと笑い静かに席に着いた。


次の人が立ち


篠宮(しのみや) (けい)です。皆さん僕と仲良くしてください。よろしくおねがいします。」



・・・・・桐ヶ谷聖・・・・・・篠宮慶・・・・・・西沢穂乃果・・・・・・月ヶ丘学園・・・・・・神宮寺沙耶花・・・・・・!?!?!?



ガタッっ!!思わず私は立ってしまった。



「神宮寺様どうかされましたか?」


先生が少し心配そうに話し掛けてきた。



「申し訳ございません。少々ビックリしたもので。ホホホ・・・。皆様失礼いたしました。」


私はそう言って再び椅子に座った。


え?まってまって!繋がった!!

まさか、ココは前世でしてた乙女ゲームの『ドキドキ恋する王子様』じゃないの!?

そんなまさか!!でも、あの子は桐ヶ谷聖、ドSのキング。私の後ろの子は篠宮慶、温厚な笑顔の王子。友達になった西沢穂乃果、主人公のサポート役だったよね!?

はっ!!神宮寺真人!生徒会長だった人だ!ま、ま、ま、まさか私、神宮寺沙耶花は主人公を虐めてエンドでは学園と家から追い出されて海に身投げした・・・・・・。



私はそこまで考えてブルりと鳥肌がたった。


偶然にも名前が重なりすぎてこの考えが正しいと思う。

ここは『ドキドキ恋する王子様』の世界。そしてこのまま高等部まで上がればゲーム通りのストーリーが始まると・・・・・・。



ひとつひとつ、破滅への足音近付いて聴こえるような気がして私はこの人生を嘆きたくなった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ