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悪役?そんなものお断りします!  作者: Miiz
第3章 中等部
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別れ?出会いの季節。


木々の芽吹きに春を感じる



「学園で沙耶花に会えなくなるのが寂しいよ。」


そう言って、沙耶花の頭を撫でる兄。



「俺も、俺も。沙耶花ちゃん寂しくなったらいつでも僕の所へおいで。」


そう言って話しかけてきたこの人は、葉山悠太(ハヤマユウタ)。ホストみたいな感じだが一応兄の腐れ縁の幼馴染である。



「悠太、気安く妹に話しかけないでくれる?」


蔑んだ目で悠太を見る。



「えー、真人その言い方ヒドいな~。俺たち親友だろ~?」


そう言って兄の肩を組む。



「は、腐れ縁なだけで親友ではないよ。」


兄はそう言って肩に乗せられた手を払う。



「俺、めっちゃ傷付いた~。沙耶花ちゃん慰めて~」


そう言って近づいてきた悠太を真人が羽交い絞めにする。


「おい、悠太。ふざけるなよ。」


兄からそのような言葉が出て沙耶花は驚いた。



「ふふ、やはりお二人は仲良しなんですね。お兄様がそのようなお言葉を使われるの見たことなかったのでまた違う一面見れて嬉しかったですわ。」


ふふふと口元に手を当て笑う沙耶花を見て兄はバツが悪い顔をしていた。



「え、俺のお陰?いや~照れるな~。お礼は沙耶花ちゃんからのキスでいいy「その減らず口何で塞いでやろうか?あ?」・・・ははは、冗談だよ、冗談、。」



お茶らけたように話す悠太。



初めてみる、兄の年相応の雰囲気を見れて沙耶花は嬉しく思うのであった。



兄も卒業し沙耶花らも2年生となった。






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月日は早々と流れる


中等部の修学旅行はフロリダだった。

あそこにはネズミーワールドやウニバーサルがあり思いっきり楽しむのであった。



部活動である旅行部は人数が多くなって何故か私や聖と一緒に行きたいと言う人達が多かったが聖が全て断り、聖と二人で又はいつもの4人、ある時は兄と毎月いろいろな場所へ行き思う存分旅行部を楽しんだ。



そしてとうとうこの時がやってきた。そう中等部を卒業し、高等部への入学だ。



ゲームで見た通りの姿への成長した私たち。だが性格はゲーム設定とは違うような気がした。



桐ヶ谷聖はドSの俺様主義で何でも武力と権力を使って圧力をかけていた人物のはずだったが、現在は俺様感はあるが周りにそんな迷惑をかけていたりはしていないはずだ。まぁ、媚を売ってくる女性は大嫌いいたいだが、私と穂乃果には接し方が違うみたい。そして、私には完全甘えただ。私でも分かるぐらい好きオーラを発している。ゲーム内では私を嫌煙してたような?そんな素ぶりは一切ない。




篠宮慶はゲーム内の設定と同じく女たらしでいつもニコニコなのは今でも変わらない。だが、私と二人きりになると途端に一変する。聖同様、私に完全に甘えてくる。昔は聖や穂乃果に隠していたみたいだが今ではオープンに私に構ってくる。なぜだかさっぱりわからない。




西沢穂乃果は御淑やかで物静かな人物だった気がするが、活発でほぼ毎日、聖と言い合いをしているのは幼稚部から変わらない。そしてこんなにもオタクだっただろうか?私がこっちに引きづりこんだが私以上にアニメやゲームにはまっており、今では自分で同人漫画や絵を描いてネットにアップし神絵師とまで言われるようになっている。趣味に関してはハイスペックな親友だ。



神宮寺真人なんてゲーム内では妹を嫌っており冷徹な完璧主義の生徒会長だったはずだ。しかし現実は妹を溺愛するただのシスコンで、完璧なのは間違っていないが、いつも笑顔と愛想を振りまき誰もが憧れる生徒会長様だ。



吉高神宗弘は、一匹オオカミ?いいえ、みんなに愛されキャラのおっとり星人。弓道の時の集中した姿にギャップ萌するらしい。そんな彼もすっかり私のオタ友だ。彼は何故か趣味をコスプレの方に手を伸ばしているみたいで、そのハイクオリティーなコスプレに渡しは驚く。君もこちらに引きづり込んでしまったみたいだ。そんな彼も私を友達一号として慕ってくれて良き友達である。



たしかまだ、攻略対象がいたはずだが、、まだ知り合えていないと思う。

これから出会うであろうこのゲームの主人公、どんな顔だったかいまいち覚えていない。

とりあえず、すっごく可愛い子だろうと認識している。


誰だろうと私は自分を守る!ゼッタイ死ぬもんか。



初等部、中等部とはセーラーからブレザー変わった。白色のブレザーに紺色チェックスカート、紺色をベースに白と赤斜めラインが入ったネクタイである。袖を通すときコスプレをしているみたいですごくドキドキした。


いよいよ始まる高校生活。期待と不安を胸に抱え鏡に向き直す。

大丈夫、きっとヒロインとも仲良くなれる。



そう自分に言い聞かせて、部屋の扉を開けた。





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