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悪役?そんなものお断りします!  作者: Miiz
第3章 中等部
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クーリスマスが今年もやってくる♪

12月24日


沙耶花は落ち込んでいる




何故ならば本日はお気に入りの乙女ゲームの続編の発売日だ。



だがしかし、、、、





今日は毎年恒例学校主催の生徒のみの舞踏会らしい。


今まで初等部だったのでなかったのだが、中等部、高等部それぞれ舞踏会が行われる。

社交界に出る練習だそうだ。

女性はボールガウンドレス、男性は燕尾服がドレスコードだ。


それはもう、母はうっきうきのルンルンでドレスの選定、父はカメラマンとの打ち合わせ、兄の時はそこまで盛り上がっていなかったのに何故だろか?と思っている。

まぁ、確かに毎年代わり映えの無い燕尾服だからしょうがないのだろう。



ドレスは母の選定結果、、ド派手な花柄がたくさん入ったドレス。

精神年齢ピー才の沙耶花にとっては苦渋であった。


せめてもの抵抗で最終的に決まったのがシルクサテンの真っ赤のドレス。チューブトップで裾に向かって沢山の薔薇が咲き乱れている。サテンの生地により光沢が美しく感じる。






そして今回のエスコートは聖だ。







聖は息を吸うのを忘れた。

目の前にいる美しい沙耶花に、そして思った


今の俺ではまだまだ沙耶花の婚約者としてふさわしくないと、そして再度決意した彼女の横に立っても恥ずかしくないような人になろうと、、、、






「聖様?いかがなさいましたか?」


沙耶花のその声に聖は思考を戻す。



「あ、いや。あまりにも綺麗で言葉にならなかった。」


聖はそう言って沙耶花を見つめた。




「そのように見つめられて言われるとお恥ずかしいですわ。ですが、ありがとうございます。」


そう言って、沙耶花は少しはにかむ。




「ふふふ、そろそろ遅刻するわよ。あ、待って、一枚だけ写真を撮るわ。」


微笑ましく見ている母より言われ写真だけ取ってせかされながら車へ向かった。


後ろで悔し涙を流している父がいたが見て見ぬふりをしそそくさと聖が乗ってきた車に乗る。



「お父様、お母様、いってまいります。」



リムジンの窓あけそう言って、手を振る。




車の中


「なぁ、沙耶花。俺はお前に似合う男になってみせる。だからそれまで誰の物にもならないでくれ。」


聖はそう言って沙耶花の手を掴む。



「ふふ、どうでしょうか?」


口元に手を当てクスクスと目を細めて笑う。





そして沙耶花らは遅刻ギリギリの入場で最後のとりになった。



「でわ、お手を、、、」


聖はいつもは見せない柔らかい笑みで紳士的に手を前に出す。



「ふふふ、よろしくお願い致しますわ。」


沙耶花はそう言って手をそっと重ねた。




--------------------


「本日最後のご入場になります。桐ヶ谷聖様と神宮寺沙耶花様です。」


招待客のチェックを行われ、スタッフがロマンチストなのか、最後だから二回の階段の大きな扉からの入場を進められた。聖もノリノリでそちらからの入場になった。




ガタンとスタッフが両扉が開ける。



会場は装飾が煌びやかで見渡しすかぎりキラキラと輝いている。

ドレスも彩豊で見ていて楽しい。



その景色に沙耶花も聖も息をのんだ。



そして自分達に向けられた視線に意を決し二人足を進めた。

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