親友との出会い
幼稚部の年少の部屋へ入ると皆、由緒正しいお家柄だろう私が思ってた幼稚園とは一味違った。
「皆様、ごきげんよう。」
そう言って私は自分の席であろう椅子に座った。
隣から視線を感じるので隣を見れば
黒髪の光沢のあるストレートロングの女の子が私をガン見していた。
「ご、ごきげんよう?わたくしに何か?」
物凄いガン見だったので少したじろいだ
「ごきげんよう。そのおみぐしとお瞳は本物ですの?」
大きな黒い瞳をぱちくりとしながら私に言った
「ええ、そうですわ。わたくし日本とアメリカのハーフですの」
興味津々に顔をぐっと私に近づけた。
「すごいですわね!そのようなお綺麗なおみぐしにお瞳うらやましいですわ!ぜひ!これは何かのご縁ですわ!わたくしとお友達になってくださいませ!!」
私の手を握りブンブンと縦に振った
見た目ではすごく大人しそうな和風美少女であったが中身は元気の有り余る人だった。
これが私と親友との初の出会いである。
「名前名乗ってませんでしたわね!わたくしは西沢穂乃果と申します。」
ブンブンと降る手をやっと止めてくれてホッとした。
「わたくしは神宮寺沙耶花と申します。西沢様よろしくおねがいいたしますわ」
私はブンブン振り回された手を擦りながら言った。
「穂乃果とお呼びください!ぜひ沙耶花様と呼ばせて下さい!」
穂乃果にグイッと顔をつめられ言われた
「えぇ、よろしくてよ。穂乃果様と呼ばせていただきますわ。」
そう言ってニコッと笑うとヤッターと抱き着かれた。
「沙耶花様とはしんゆうになる運命を感じますの!同士~?のようなそのような感覚がありますの!」
この時より前世と同じ趣味の物に
2人で少しづつ近付いていくのであった。