ルナというもの
とある日の昼休み、、、事は起きた、、、。
パリーーーン!!!
お皿の割れる音が食堂内に鳴り響いた。
「なぜあなたのような庶民がここに座ってるのかしら?」
そう言って座っている人のお皿を床に投げ捨てた。
そして周りがざわざわしている。
それを知らずに沙耶花たちは食堂へとやってきた。
「今日は一段と賑やかですわね。」
ざわざわしている食堂で沙耶花はそう言った。
「何かあったのかい?」
慶は近くにいた女の子に事情を聞く。
「篠宮様!えっと、、中学校から入学した一年がルナの席で食事を取ってたみたいで、、先輩が怒ってらっしゃるみたいですわ。」
慶に話しかけられたことで慌てて答える女の子。
その話を聞いて4人は再び揉めている場所へ目を向けた。
「も、申し訳ありません!し、知らなくて!」
涙目で慌てふためく2人の女の子。
「は?ルナの事は入学してすぐ聞いたはずだと思うけど!」
先輩であろういかにもお嬢様〜!って感じの人が激怒していた。
そして、、。パシン!と平手打ちをした。
その音で食堂は静まり返った。
「やり過ぎ。」
沙耶花はそう言ってその人の元へ向かおうとした。
「沙耶花、危ねぇから行くな。」
そう言って沙耶花を引き止める聖
「ですが、あれは酷すぎますわ。」
聖を少しきつく睨みつけ言う沙耶花。
「ここで沙耶花様が騒ぎを大きくするのは得策ではありませんわ。あの先輩は一応中等部ルナの統括です。万が一を考えてここは穏便に過ごすべきだわ。」
宥めるように穂乃果が言う。
「2人がそこまで止めるなら、、。ですが次はありませんわ。先輩だろうが統括だろうが一言物申して差し上げますわ!」
沙耶花がそう言うと2人の安堵が聞こえるのであった。
「とりあえず、俺はあの子らをこっそり医務室へ連れて行くから先輩らの目を逸らして。」
そう言って慶は沙耶花たちの元を去った。
「ごきげんよう、ご先輩方。取り込み中のようですが、わたくし達、食事を取りたいのですがここの席よろしくて?あいにくここにしか空いていないのです。」
ニッコリ笑い先輩方に言う沙耶花。
「邪魔だ。お前らはさっさと退け。」
聖はそう言って叩かれた彼女らをブースから追いやる。
「ええ、これでようやく美味しくランチが頂けますわ。」
先輩らはそう言ってオホホホと笑いながらブースの奥へと歩いて行った。
「聖、穂乃果。わたくし今、あの方たちに対する怒りどうしたらいいでしょうか?」
沙耶花は絶対零度な笑みで2人に話しかける。
そんな2人は沙耶花を見て顔を青くし表情を凍らすのであった。
「「(絶対、沙耶花(様)を怒らしてはいけない!)」」
2人は沙耶花を見て決心するのであった。