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悪役?そんなものお断りします!  作者: Miiz
第3章 中等部
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初めての部活


沙耶花と聖は今、旅行部の部室にいる。

今回の1年生の入部は私達を入れて15人だ。意外と入部した数が多く沙耶花は少し驚いた。


部員、一人づつ自己紹介をした。

そして、部員が意外にも40人を越えている事に沙耶花はまたも驚くのであった。



「軽く部活動の説明をします。我らが旅行部は1ヶ月に1度、各自で旅行に行ってもらい。感想を作文5枚以上で提出してもらいます。家族旅行以外の学生だけでの旅行の場合は義務として1人につき必ず1人は同性のSPをつけて下さい。ひとり旅の場合は2人以上SPをつけて下さい。」


部長の方はそう言って座った。


「入部したての1年生に参加してもらって申し訳ないですが、今年の文化祭での展示物を何にするか、みんなで話し合いましょう。何か案はありますか?」


副部長がそう言って。周りを見渡したが誰も意見を言わずシーンとしていた。



「はい、入部したてですが発言する事をお許し願えますか?」


沙耶花が手を挙げそう言うと、どうぞと、部長が答え皆の視線が沙耶花に集まった。



「部活の活動報告が作文だけでは、わたくしは何だか寂しく感じますわ。これは案なのですが、今後、活動報告を写真にしてはいかがでしょうか?例えば、1回の旅行につき写真の最低枚数を決めて、活動報告としてアルバムを作成するなど。そして、文化祭ではそれを展示してみては?」



沙耶花がそう言うとほーっと関心の声が上がった。そして面倒くさい作文を書かなくて済むと思っているのかパラパラと賛成意見が出た。



「いい案だと思いますが、カメラマンを同行させるのですか?」


副部長がふとした疑問を言った。



「それは各自で決めてみてはいかがでしょうか?今回の旅はカメラマン同行で、また次回の旅では自分自身がカメラを持ってなど。」


沙耶花はそう答えた。


「わたくし、カメラマンが持っているような大きなカメラ持てる気がいたしませんわ。」


1人の女子生徒がそう不安そうに言った。



「庶民の方たちの間では軽量のデジタルカメラという物があるみたいですわよ。それに、今の時代ではスマートフォンという電話機で綺麗に写真が撮れるそうですわ。」



沙耶花はそう言ってニコッと笑った。


それなら大丈夫そうだと、みな賛成したのかワイワイとしゃべり始めた。



「では、今後の部活の活動報告はアルバム写真にての報告でよろしいですか?」


部長がそう言うと全員が拍手で賛同した。



「そして、1回の旅につき、最低30枚。部員同士で旅行に行く場合は行った部員みんなで30枚。カメラマンの同行は自由とし、小型のデジタルカメラ、スマートフォンについては各自で準備して下さい。以上!後日、本日の決定事項、規則等を部室に貼り出し、各自に配布します。解散。」



部長がそう言って、すんなりと沙耶花の案が直ぐに通った。

上級生の部員は作文の提出に嫌気がさしていた為に沙耶花の案が救世主に感じたのだろう。誰も文句を言うものがいなかった。



「沙耶花、すげぇな。カメラとか何でも知ってんだな。今度、一緒に買いに行こうぜ。」


聖が関心しながらニカッと笑って沙耶花に言った。



「そうですわね。まずは、お父様にお願いしなくてわ。」


沙耶花はそう言ってルンルンと家に帰った。

内心では部活という名のスマホを買う口実が出来て嬉しいだけであった。



そして後日、、、

ガラケーだった携帯を沙耶花と聖は最新のスマートフォン(アイポン)に機種変をした。それに続くように穂乃果、慶、宗弘もアイポンに変えた。旅行部から伝染したのか学園は一時、スマホブームがくるのであった。




そして、約束通り沙耶花と聖はカメラを買いに電器屋へ寄ったのだが、場馴れしていない聖はキョロキョロしながらさり気なく沙耶花の手を掴んでいるのだった。



「さ、沙耶花は、来たことあるのか!?全然焦ってるように見えねーけど!!」


聖はキョロキョロしながら沙耶花に言った。



「えぇ。以前、パソコンを買いに、さ、カメラはこっちですわ。」


そう言って沙耶花は聖の手を引きカメラコーナーへと連れていった。



うわー!すげーと言いながらアレコレ、カメラを手に取り聖は見ているのだった。



そして、沙耶花達はミラーレスカメラと防水機能付きのデジタルカメラを購入した。



そして聖は、旅行中たくさん沙耶花の写真を撮る為に家にカメラマンを呼び写真を撮る技術をグングン伸ばすのであった。



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