フェンシング部は行きません。
学校案内は、やはり専用ラウンジや食堂、更衣室など、様々なルナ専用ブースを案内してもらった。そして案の定、初等部から高等部までの合同歓迎パーティーの案内があった。
そして、部活動紹介。
「新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。本校は、必ず部活動へ入部しなければなりません。部活動でも一流な学園です。前年度は全国優勝した部活は、複数あります。・・・・・・・・・・・・・・・・でわ、ただいまより、部活動紹介を行っていきたいと思います。」
司会のその言葉から始まり、各部活のキャプテンが壇上にあがり、部活動の説明が行われた。
「沙耶花ちゃんは何か部活に入る予定?」
沙耶花の隣りに座っていた宗弘が耳元に話しかけた。
「はい、まだ何処に入るかは決めておりませんが、部活動してみたいですわ。宗弘様は部活動入る予定ですの?」
沙耶花がそう答えた。
「そうなんだね。僕も部活してみようかな?あ、でも絶対、茶道部は嫌だ。」
茶道は家で毎日しているのだろう茶道部だけは拒否をする宗弘だった。
因みに、ルナ部というのも存在していた。ルナの称号を持っている者しか入部できない。活動内容は特にない。
今週より1週間は部活動見学期間だ。放課後は色々な部活を見て回ろうとウキウキする沙耶花だった。
ちなみに・・・
「僕は、フェンシング部だから、部活入るならフェンシング部においで。」
と家で兄にずっと言われ続けられた沙耶花は絶対にフェンシング部には近寄らないと心に決めているのであった。
沙耶花は穂乃果の教室へ出向いた。
「穂乃果様、本日の放課後の予定は?」
沙耶花が穂乃果にそう聞くと苦虫を噛んだ表情をした。
「部活動見学ですわよね。申し訳ありません。お母様の命令で本日はオーケストラ部に行かないといけませんの。」
穂乃果が申し訳なさそうに言った。
「そうですか。穂乃果様のバイオリンは素晴らしい音色ですものね。また今度誘いますわ。」
沙耶花はそう言って、教室に戻った。