刑が執行されました。
今日は、学校案内と部活動説明会がある。
案の定、ルナ生徒は別行動であった。
ルナ生徒は専用ラウンジへ集合した。
「沙耶花様~!会いたかったですわ~!」
そう言って、穂乃果が走って沙耶花の元へ来た。
それに続く様に、聖、慶が来たが聖がいたく機嫌が悪かった。
「聖様、いかがなされたのですか?」
沙耶花がそう聖に聞くと頭をガシガシとかき答えた。
「クラスの女子がキャーキャー、うるせーんだよ。耳障り、ほんとに無理。沙耶花とか穂乃果がいたときはこんな煩くなかったのによ。」
やはり、モテる男だからだろう、同じクラスの女の子たちは、ここぞとばかりに聖に話しかけて聖の周りに群がっているみたいだ。
「あぁ、それはおそらく、今まで4人でいましたし、話しかけ辛かったんでわなくて?」
穂乃果がそう言うと、沙耶花と慶はうんうんと頷いた。
聖はこの一年間は、この煩いのが続くのかと憂鬱そうにため息をついた。
「そうそう、俺も最近は色んな女の子が話しかけてくるようになったよ。少し優しくして笑ったら顔を赤くして何でもお願い聞いてくれるんだよね~。面白いよね。」
慶がそうケラケラと笑いながら言った。
それを聞いた沙耶花、穂乃果、聖はジトーっと軽蔑した目で慶を見た。
「慶様、それは女の子たちに失礼ですし、かわいそうですわ。そんな方は嫌いですわ。」
沙耶花がそう答えると、穂乃果と聖もうんうんと、賛同した。
「あはは、ごめんってば。今後は気を付けるよ、だから嫌いにならないでね。」
慶が私の手をとり顔を近づけて言った。
その瞬間、、、スパンっ!!と良い音が響いた。
「いてっっ!!」
慶は思わず声がでた。
沙耶花を掴んでいる慶の手を穂乃果がチョップし
慶の頭を思いっきり聖は引っ叩いたからだ。
「慶(様)??」
穂乃果と聖の黒い笑顔を見て、慶の顔が引きつった。
「あはは~、、、、。」
慶は引きっつった笑みを浮かべ二人から数歩離れ。ダッシュで沙耶花の後ろに隠れた。
「ごめん、今のは俺が悪かった!!ほんと!沙耶花、助けて!」
慶が焦ったように沙耶花の背中に隠れ、助けるよう志願した。
「残念ですわ、慶様。さきほどの行いは慶様が悪うございます。情状酌量の余地なしですわ。さ、しっかりと反省してくださいませ。」
沙耶花がそう言うと穂乃果と聖がニッコリ笑い慶を捕まえた。
「覚悟しろよ(してくださいませ)」
聖と穂乃果がそう笑顔で言い放った。
「かんべんして~!!」
穂乃果と聖による、こちょこちょの刑が執行され、慶の痛ましい声がラウンジに響いた。
上級生が集まってくるまでの間、こちょこちょの刑が終わった慶はソファーに倒れ込むように横になっていた。