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悪役?そんなものお断りします!  作者: Miiz
第2章 初等部
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ゲームばかり?気のせいです。


小学生生活の中で最高学年である6年生では凄く濃い時間を過ごしたと思う。


授業をサボり宗弘とアニメや漫画について熱く語ったり、穂乃果とお泊りが頻繁に増え二人でゲームに熱中したり、兄の背中にもたれながらラノベを読んだりゲームをしたりと実に充実した生活を送った。




兄には、完全に素の私がバレてしまった。(ゲームやアニメの影響ってことにしている)


「ふふっ、僕だけが知っている。沙耶花の姿。そんな美味しい話を誰かにするなんてただのバカがすることだよ。」


そうニコッと爽やかに笑って言ってのけた兄は極度のシスコンになりつつあるが、バレた時は兄がシスコンでよかったと心から思った。



こうして私は趣味のを域をぐんぐん拡げていった。


私の12歳の誕生日には、盛大なパーティーが開かれたが、私は部屋に届いている乙女ゲームがしたくてどうしようもなく、パーティー終わるまで上の空だったのはしょうがない。



そして修学旅行、流石ボンボン学校だ。旅行先はハワイだった。


「沙耶花と一日も離れるのは寂しい。僕も付いていくよ。」


そう言って、当日、私の手を離さない兄を振りほどくのは大変だった。


「なんなら、修学旅行の日に一緒に旅行に行こう。一日中、ゲームし放題だよ。」


兄からの悪魔の囁きがあり、本気で修学旅行に行くかどうかを本気で迷ったが、穂乃果と聖からの早く来いという大量のメッセージが届いたので私は兄を振り切り修学旅行へ旅立った。


生徒1人にSPが2人つき生徒2名以上での行動が義務付けられている以外は完全自由行動。完全なバカンスだ。


結果、最高に楽しかった。



そして、エスカレーター式だが、名ばかりの中学受験が行われた。

まあ、合格できて一安心だ。


そして初等部の卒業式。

特に泣くこともなく、滞りなく卒業した。



そして現在、中等部入学までの長い春休み。

私は、趣味に没頭していた………。




と言いたいが、なぜだろうか。

あと数日で中等部入学式が迫っている現在までほぼ毎日と言って良いほど、呼んでもいないのに何故ここに平然と居座っているのだろうか・・・?



「穂乃果様は良いとして何故、飽きもせず毎日、わたくしの家へ来られるのですか?聖様、慶様。」


そう私は聞いた。


「沙耶花といたいから。」


「面白いことを見逃すといけないから。」


聖に続いて慶が言った。


何が俺様どS王子様だよ。ただの甘えん坊じゃないか。

笑顔が爽やかな優しい王子様だよ。ただの腹黒じゃん。と心の中で毒を吐きながら、そんな彼らを見てハァとため息をつきながら、手に持っていた小説を読み進めた。



穂乃果に関しては、ゲームが出来ない鬱憤を聖に八つ当たりしていた。



そんなこんなで私はとうとう中等部に入学します!!


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