ライバル認定おめでとう。
とある昼休み私は穂乃果、聖、慶と4人でランチをしていた。
「なぁ、沙耶花〜、今日の放課後の予定は?」
食事中、聖がそのように聞いてきた。
「今日は、お友達と遊ぶ予定ですの。」
私が何気なくそう答えるとその場がピシッと固まった気がした。
「沙耶花様がわ、わたくし以外の友達と放課後、遊ぶ予定・・・?」
何故か穂乃果がカルチャーショックを受けていた。
そして、穂乃果のその言葉を聞いてもう一人、困惑の表情をした。
「え?穂乃果以外との予定なのか・・・?」
そう聖がつぶやいた。
「皆さん、失礼ですわね。わたくしにだって放課後、遊ぶお友達の1人や2人いますわ。」
少しむくれながら私は言った。
そんな姿をクスクスと見てる慶がショックを受けている2人に対してとんでもない爆弾を仕掛けた。
「ねぇ、沙耶花。その友達って男?女?」
「男性ですわ。」
私が慶の質問にそう答えるとその場が一気に凍りついた。
「わお、意外な展開だった。」
慶は面白半分言った言葉が思わぬ収穫をして慶自身も驚いていた。
そんな中、穂乃果と聖は硬直から抜け出せず固まったままだ。
その時、肩をポンポンと叩かれたので私は振り帰った。
「さっち・・・あっ、違う。沙耶花ちゃん、ランチ中にごめんね。今日の放課後だけど僕の車に乗って行く?」
振り向くとそこには宗弘がいた。
「ふふふ、宗弘様ごきげんよう。そうですわね、ご一緒させていただいてもよろしいでしょうか?」
私がそう言ったあと急に目の前に二枚の壁が立ち塞がった。
「沙耶花様!男は皆、危険ですわ!!あなた!何者ですの!?」
「沙耶花は俺のフィアンセだぞ!俺の沙耶花をとるお前は誰だ!」
穂乃果と聖が私の目の前に立ち塞がり宗弘に対してそう言った。
「えっと、、沙耶花ちゃんフィアンセいたんだ。」
2人の迫力に怖気づいたのか少したじろぎながら宗弘はそう呟いた。
「はははっ、面白いことになってきた。あ、この人、正式なフィアンセじゃないよ。フィアンセ候補。ちなみに僕も!僕は篠宮慶。それで君は確か吉高神くんだったっけ?」
慶が笑いながら宗弘に言った。
「そ、そうなんですね。すみません、挨拶が遅れました。6年の吉高神宗弘と言います。」
ビビりながらも宗弘がそう挨拶した。
「わたくしは、沙耶花様の大親友の西沢穂乃果ですわ。沙耶花様は渡しませんわ!」
「俺は、沙耶花のフィアンセの桐ヶ谷聖。沙耶花は渡さねー」
2人は牙を剥きながらも自己紹介をしていることに私は少し苦笑をもらした。
「穂乃果様、聖様、いい加減にして下さいませ。本日はこの宗弘様と遊ぶお約束をしていますわ。異論は認めません。」
私が後ろからハッキリとそう言うと2人ともシュンとし諦めたようだったが
「「沙耶花(様)は渡さない(ですわ)!!」」
ビシッ!!と宗弘へと指をさし聖と穂乃果がそう告げた。
その姿を見て慶はお腹かかえて笑っているし
宗弘に関しては・・・・・・
「す、すみません。」
そう言いながらあまり迫力に数歩下がった。
その光景を見て少し頭が痛くなった。




