類は友を呼ぶ
今日は学校が終わった後に穂乃果が家に泊まりに来ます。入念に部屋にゲームや漫画の痕跡がないかチェックしたので大丈夫であろう。
「沙耶花様、本日はよろしくお願いいたしますわ。」
教室で穂乃果はニコニコと上機嫌で言った。
「えぇ、わたくしも楽しみですわ。」
私がそう言うと聞き耳を立てていたのだろう聖が私たちの元へ来た。
「俺も沙耶花の家に泊まりたい。」
私の真正面に来て目を見て聖は言った
「ふん!沙耶花様とのお泊まり会は女の子しか出来ませんのよ!」
腰に手を当ててドヤ顔で穂乃果が言った。
「いやだ!俺もお泊まりしたい!」
聖は意地なのか駄々をこねた。
「そうですわね、男の子をお泊まりにお誘いする事は出来ませんわ。ですが、家に遊びに来ることは出来ますわ。いつか私の家に遊びにいらして?」
私は聖の両手をつかんで言った。
「お泊まり出来ないのか〜、分かった!今度遊びに行くからな!絶対!」
聖がそう言うと慶が僕も〜!と賛同してきた。
私の部屋に来る時は秘密の部屋は厳重にロックを
かけておこうと心から思った。
そして放課後、穂乃果と自宅へ帰った。
「わぁー!素敵なお部屋ですわね!沙耶花様にぴったりお似合いな色合いですわ!」
目をキラキラと輝かせながら穂乃果は言った。
「褒めて下さって嬉しいですわ。これ全て私が選びましたの。」
私がニコッと言うと素晴らしい!と沢山褒められて少し照れくさくなった。
「沙耶花〜?ただいま。あ、友達が来てたんだね。」
兄がドアを少し開け顔を出して言った。
「おかえりなさいませ、お兄様。今日はお泊まり会ですのよ。」
私がそう言うと穂乃果は立ち上がった。
「ごきげんよう、わたくし西沢穂乃果と申します。幼稚部の頃より沙耶花様には仲良くしていただいてますわ。」
そう言って穂乃果は挨拶をした。
「僕は沙耶花の兄で神宮寺真人です。いつも妹と仲良くしてくれてありがとう。」
そう言って軽く1時間ほど私を置いてけぼりにして談笑していた。(ほぼほぼ私の事だった。)
「ごめんね、つい長居しちゃった。穂乃果ちゃん、また沙耶花のこと色々と聞かせてね。」
そう言って兄は部屋を出ていった。
私と穂乃果はお風呂、ご飯を済ませただ今、ベットの上に座っています。
「ふふふ、沙耶花様!今日はわたくしの秘密を披露してさしあげますわ!!」
そして少し大きなトートバッグをベットの上に置きジャーン!と穂乃果はカバンを開けた。
その中身を見て私は大きく目を見開いた。




