屋敷の探索
とある休日・・・・・・・・・、私は久しぶりに習い事もなく家でのんびりと過ごした。
父と母は一緒に外出していて兄は塾に行って家には私、1人だけだ。
私は少し暇でこの広い屋敷を探検した。そこで素晴らしい部屋を見つけてしまったのだ!!
広い部屋でもう一つ扉を開けるとそこはドレスルーム。そして何らかの拍子に触ってしまった壁のボタンがなんと!!隠し扉のボタンだった。その先には10畳ぐらいの部屋がそこにはあった!
私はこの一目惚れをして隠し部屋の事には触れずこの部屋に移動したいと2人が帰ってきてすぐに両親に強く申し出をした。
「お父様!お母様!わたくし移動したい部屋があります!」
私が勢いよく言ったので2人とも若干引き気味だった。
「さ、沙耶花さん?いきなりどうしたんですの?」
母がまぁまぁ、と宥めるように言った。
「屋敷内を探索していると私の部屋のより広いドレスルームがついている部屋を見つけまして一目惚れしましたの!これから成長するに連れて広いドレスルームは必要ですわ。お母様〜」
ドレスルームを強調して母におねだりをした。
「そうね〜、ドレスルームは広いに越したことないものね。あなたはどう思うかしら?」
母は父に問うた。
「いいんじゃないか?せっかくだから部屋の物も新しく新調した方がいいかもな。沙耶花も大きくなったし自分が好きなように模様替えしなさい。」
確かに私の部屋の物は子供用サイズばかりだ。そんでもってどさくさに紛れて隠し部屋用の物も買える!父ありがとう!!!
「いいのですか!!ありがとうぞんじます!お父様!お母様!!」
私ははしゃいで父に抱き着いた。その時の父の顔を見て若干引いている母がいたのは私も父も知らない。
それから私は部屋のコーディネートに専念した。
母の最低限のこだわりがあるらしく3冊渡されたカタログのみでの家具の新調をする。母から渡されたカタログはやはり姫系の物ばかりだった。
普段使う部屋とドレスルームは白と青を基調とする部屋に決めた。姫系だが落ち着いた色合いでなかなか気に入った。




