母カルチャーショックを受けるの巻。
今日は説明会で言っていたルナの歓迎会だ。
招待状を見て母が中世のお姫様のようなピンクのヒラヒラボリューミーなドレスを持ってきたので流石にそれは嫌だと私は言った。母が物凄くガッカリしたのは言うまでもない。
ドレスを急遽買いに行く事になった私は母の好みを押しきって切り替えのあるドレスにした。上は白のフレンチスリーブでスカイブルーの膝丈シフォンスカート。切り替え部分にはロイヤルブルーのベルト状の布を背中でリボンにするやつだ。
母は少し不服そうな顔をしていたが知らん振りで突き通した。
髪型は安定の縦巻きロールヘアー。だが、このドレスと非常に合わなかったのでポニーテールにしてもらいロイヤルブルーのリボンを付けてもらった。
私が家族が待っている部屋へ行くと私を見て皆ポカーンと口を開けた。
「沙耶花さんが・・・・・・・・・・・・。」
私の髪型を見て母はカルチャーショックを受けていた。
「このドレスにはいつもの髪型では合いませんでしたので髪を結い上げてもらいましたわ。」
私はそう言ってクルッと1周回ってみせた。
「おい、今すぐカメラマンを連れてこい。」
父が真顔で自分の秘書に支持を出していた。
「沙耶花、すごく可愛い。歓迎会何て行かない方がいいよ。このまま家で過ごそう。それがいい。」
兄は私に歓迎会には行くなと言われた。
父が呼んだカメラマンにより出発ギリギリまで撮影会が行われた。
母は最初はショックを受けていたが仕方ないと諦めたのだろうカメラマンの撮影に細かく指示を出していた。
そして兄にはパーティー会場に着くまで行かない方かいいと説得され続けられた。
「本当に行くの?沙耶花・・・」
兄が最後の粘りなのか私に言った。
「はい、わたくし今日のパーティー楽しみにしていましたの。」
私がそう言うとはぁーと兄は少しため息をついた。
「お兄様、わたくしが参加すると兄の恥になるのですか?」
必殺ウルウル上目遣いで兄に聞いた。
「うっ、、。だって沙耶花が可愛いから他の男の子たちに見せたくないなって・・・・・・」
私の泣き顔が心苦しかったのか兄は正直に言った。
「お兄様、ヤキモチやきですわね。」
ふふふと笑うと兄は恥ずかしいのか頬を染めむーっと膨れ顔で私を見た。
「今日は僕がエスコートするからね!最初のダンスは絶対僕とだからね!」
兄はそう言って車から降り私に手を差し伸べた。
「はい、お兄様。今日はよろしくお願いいたしますわ。」
私は差し伸べられた手を取りにっこりと笑った言った。




