すぐ側にあるかもしれない、しあわせはなし
初投稿になります。
文章が荒かったりしていますが楽しんでいただけると幸いです。
それはどこか遠くのもしかしたらすぐそばにあるかもしれない小さな世界
そんなところにいる一人の小さな男の子とひとりの女の話
「ねぇ、おねぇちゃん」
「どうしたの?かわいい子」
「ぼくね、おねぇちゃんのおむこさんになりたい!」
そう話しているのはまだ六歳もいかないくらいの男の子
「そう!でももっと大きくなってからね?」
「もっとおおきくなったらぼく、おねぇちゃんのおむこさんになれる?」
「なれるわよぉ?、そのためにもピーマンや人参、トマトもしっかり食べようね?」
「ぼく、とまときらいー!」
「それじゃ大きくなれないわよ?」
「それもやだー!」
「じゃあしっかりトマト食べようねぇ?」
「うぅ・・・」
ここはどこか遠くでもあり近くでもある場所
そんなところにいるひとりの女
彼女が一体何者なのかはわかりません
それでもよく似ているのです
すべてが似すぎてしまっているのです・・・
「え?さっきの話が嘘かって?」
「さっきの話に出てきた人の子は彼女のお婿さんにしっかりなれましたよ?」
「それじゃあ、なんでここにはいないのか?だって?」
「それはね、あの子は、いやあのお人はのほうが正しいかな」
「あのお人はね」
『もう死んでしまっているんだよ』
「ここまで話せば嫌でもわかるだろう?この話の結末なんて」
楽しんでいただけたでしょうか?
ネタばらしといたしましては
女はすでに死んでいて男の子はその女を死者ではなく人として話していたんです、
その女の元へ行ったので死んでしまったというような解釈ができるようにしております。
ですが、読み手の受け取り方によっては死んでいないのかもしれませんね。
そこら辺は自由に想像を膨らませていただけるとうれしいです。