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序章~1

1981年12月16日、東京都新宿区にあった日赤病院で、私は、この世に生を受けた。

子供が嫌いだった母は、産みたくないと言っていたが、どうしてもしてもと父が母に頼んで生まれた子、母は私がもし男の子だったら捨てるつもりだったらしい。私は、女で産まれた。

 それが始まりだった。

 私の母は、子供が嫌いな女だった。家事も何もしない人で、家にドロボーが入っても何も取らずに帰ったくらいだったらしい。

専業主婦なのに家の事が何も出来なかったそれが父には、限界だったようだ。

私が幼稚園の頃、母と父は、離婚した。

父は、私を引き取りたかったようだが、母がそれを良しとしなかった。何故なら養育費とマンションが手に入ると考えていたのだろう。

父から聞くとどうしてもマンションだけわ手放したく無かったようだ。

 そう母は、お金しか信じれない女だ。

 私は、幼稚園の年長の頃から小学校5年までを母と過ごした。夜働いてた母は、中々家を空け帰って来ないことが多かった。 孤独の始まりだ。

ごはんは、味付海苔、ふがしがもっぱら、1週間に3~4日帰って来る、母コンパニオンの仕事の残り物、誰かの歯形のついた刺身…。

学校では、母が着せたブカブカの母の服、下着も母の物。私は、想像通り学校でいじめにあっていた。4年生の頃、肺炎になっても家に入れて貰えずマンションの4階の寒い冬踊り場でいつ帰るか分からない母を待ってうずくまっていた。

 救急車でそのまま入院。

 母は、私に言った一言は、お金が勿体ないだった。

私はショックを覚えた。病院の先生に父を求めて泣いた。

この頃から父と1週間に一度会うようになっていた。

5年生の頃に言われた一言。中学へ行かないで働いてと…。私は、決意した。父の所に行こうと。その話を耳にした母は、養育費が貰えなくなると激怒してフライパンで私に殴り掛かって来た。

父と会う約束の日、家から飛びだし父の車で父の家に行く途中、父に、新しい奥さんがいることを初めて聞かされた。

 父と2人で暮らせると思っていたから愕然とした。

 家につくとその人は、いた。見た目は、優しそうでもその人は、真っ先に言った。私は、あなたのお母さんになるために来た訳じゃ無いからお母さんとは呼ばないでと。

私は、寂しさで一杯になった。

 お姉さん…。

 それがあの人の名前。そして父とその人は、私に子供はあなた一人で充分と言ったはずなのに…妊娠をした。

 そして弟が産まれた。私は、弟なんて死ねば良いと心で考えていた。そして弟は、産まれる時に障害を負った。私は、自分が怖くなった。

 家に帰って来たあの人と弟に「悪魔の子」、そう私は、言った。 父が取られたと感じたからだった。 父が私に初めて掴みかかって来て窓に打ち付けられた。私は、言った。私一人で良かったんじゃないの?と。そして家を出た中学1年生。祖母の持つアパートの1階で一人暮らしが始まった。そこには、自由があった。私は、毎晩抜け出し友達の紹介で付き合ってた保谷の男と遊ぶようになった。中学生活でもいじめは無くならなかった。グループに入れてもらえず、男の子色目使ってるといわれたり、何しろ、勉強すらろくにせずに毎晩遊ぶ毎日だったから。私はぐれ始めた。進学する気持ちもなく遊んでいたけど、私の行った中学は進学率100%。私は、周りがみんな高校に行くし自分だけいかないのが恥ずかしくて、卒業式の1ヶ月前くらいに高校に行きたいと言い出した。

 学校の先生が、無理と言うなか、父が高校を見つけて来た。思っていた以上に糞つまらなかった。入学から1週間、学校に同時付き合ってた学習院男子の同い年の彼氏を呼び出して、高校の最寄の駅のトイレで着替えして池袋に遊びに行ったきり学校に顔出すことは、ほとんど無くなった。

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