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魔王 進級する

「皆の物おはよう」

 入り口を勢いよく開けいつもよりの元気にあいさつをして教室に入った。


「だれ?」

「あんな奴このクラスにいたか?」

 怪訝そうな顔でこちらを見ている生徒どもめ何を言っておるのだ、新学期早々たった一週間の停学で(魔王と無謀にも戦い迷惑をかけたため)ワシの事を忘れたんではあるまいな。

 それとも何者かによって忘却の呪いでもかけられたのか・・・。

 そういえば、この生徒共の顔に見覚えがないぞ、まさかまた数百年眠ってしまったのか・・。


「すいません、あなたのそのバッチ・・2年生ですよね・・・」

 親切な女子のがワシのとんでもない間違いを指摘してきた。

「何だと、2年だと」

「ハイ、ここは1年の教室ですけど・・」

「・・・・失礼した」


 本心はこんな所早く逃げ出したいのが、ワシは慌てたそぶりを見せないようにゆっくりと教室を出て、扉を閉めるとその後すぐにダッシュで2年の教室を目指し走り出した。

 後ろで笑い声が聞こえたのは聞かなかったことにしておこう。


 呼吸を整えもう一度今度は2年D組と書かれている事を確認し扉を勢いよく開いた。

「皆の物おはよう」

 その声に教室中は水を打ったように静かになってしまい、生徒の表情は見てはいけない物を見た様な感じになっている。


「すごい、本当に生きている」

「なんだ死んでなかったのか」

「きっと幽霊ね」

 教室は間違えてないがワシは魔王との戦いで死んだ事になっているようだ。


「マオサマおはよう」

 そうだクルリも同級生だったな。

「マオ早く座りなさい」

 もう一つ聞き覚えのある声が・・・・。

 なんでサッシーがこの教室にいるのだ、お前はA組ではないのか。

「仕方ないじゃない、あなたを倒・・助けるために魔王に挑んだのよ、素行に問題ありでD組に降格させられたの、だから責任を取りなさいよ」


 ワシに何をさせようと言うのだ、お前がワシの部屋に転がり込んで以来、このクラスにいる時がワシの唯一の心休まる場だったのに、これでは一日中サッシーと一緒ではないか。

 責任とはどのようにとれと言うのだ。

「まあいいわ、これからの事は部屋に戻って話しましょうね」

 やはりそうか部屋に転がり込んだ時からそんな気がしていたが、ワシの部屋に居付くつもりであったか、それこそすでに責任を取っておるであろう。

 何度も言ったがワシはこいつといるとロクな事はないと。


 ワシの平穏な魔王ライフを返してくれ!


魔王も無事に進級したところで

とりあえず1話完ということで無事完結とさせていただきます。


つたない文章をここまで読んでいただきありがとうございます。

次はこの続きか、または別の話か

近日再開した時にはまた読んでくださいね。

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