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魔王 禁断の部屋の扉を開く

 ワシが舞台を端まで歩いたところで一度幕が下り舞台チェンジだ。

 ここでワシは舞台から下りしばらくの休憩となる、これからはサッシーによる勇者旅立ちから苦難の道程の後、魔王の城到着までの話しだ。


「良くやったじゃない」

「無論だ、お主も頑張れよ」

 サッシーとすれ違う時に短くではあるが言葉を交わしお互いの健闘を祈るのであった。


 舞台の幕が上がり第2幕が始まるが、のんびりと舞台を見ている暇はない、あの『魔王の剣』を何とかせねばワシの命が掛かってるのだ。

 あれは一体どこに置いてあるのだ、普通の小道具一緒に置かれている・・・訳はないか、隅に置いてあるいくつもの剣の入った箱を開けながら探すが、むろん有るわけはなかった。


 衣裳部屋はどうだ、みすぼらし物からこんなのいつ使うんだと言うような豪華なドレスまでさらに最後の戦闘で勇者が纏う鎧もあるがやはり剣はない。

 一体どこに隠してあるんだ、各自の部屋や絶対に学生は入出禁止であろう部屋まで探すがやはりない。


 残っているのは女子更衣室・・・あの部屋だけはワシにも手が出せぬ所ではないか、誰も居ない事を祈りつつ扉をノックしてみる・・・返事はない、今は町での勇者を送り出すシーンで女子は総出演だったな、では忍び込むのは今しかない。

 勝手な理由をつけ禁断の扉を開き中に突入した。


 予想通りそこには誰もおらず、ワシは変態のレッテルを貼られることはひとまず回避出来たようだ。

 しかし時間はない、誰かが帰ってくるまでにこの部屋にあるはずの『魔王の剣』を探し出さねばそれこそ一巻の終わりだ。


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