事件発生
1578年10月24日
世界中を震撼させる大事件が起きた。
それは前日に起きた1つの事件が関係している。
麻薬常習犯による通り魔殺人事件、3人の尊い命を奪った事件である。
それだけなら、国際問題には発展しないのだが
亡くなった人に問題があった、犠牲者の中にアドミラルの大使夫人がいたのだ。
事件直後、アドミラル政府は犯人の引き渡しを要求
しかしグロスター政府は明け渡しを拒否。
アドミラル政府は即時、抗議し宣戦布告
それをグロスター政府が受理し24日9時43分
大陸が統一され初となる大陸間戦争が勃発した。
軍事政権であるアドミラルは、電撃攻撃で海軍を破り上陸作戦を開始
その頃俺は、
「おーぃ、ハルどこにいる」
上陸作戦最初の地に選ばれたこの地で混乱に巻き込まれ、
公園で世話していたハルという子を見失い探しているところだ。
海の方で、大きな火柱が見えた。
やばい、早く探さなくては、俺は精一杯の声を出した。
いったいこんな事が何分続いただろう。
だいぶ近くまで敵が来たようだった。
「何、してるんだ。速く逃げろ坊主」
軍の人だ、そうだ何やってんだ俺
たかが、他人だろ。おぃしっかりしろ俺
助けるに決まってんだろ。
頭の中で、葛藤が始まった。嫌だ死ぬのは嫌だぁ、きっとハルも逃げてるはずだ。
そう自分に言い聞かせ、俺は走った。しばらくして静かな所に来た。
クッソ、やっぱダメだ。これじゃぁ
「どこだーハル」
数分して、爆発音とともに鳴き声が聞こえた。
「ハル、探したぞ」
「ごめんなさい」
泣きじゃくった声でそう言われると
「早く逃げるぞ」
俺たちは走った。
しかし運が悪かった。